「…恋の始め方」 (ページ23)

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☆ ページ23

その後もだいぶ痴話喧嘩？の様なものをしていた気がする

椿「こりゃA泥酔だね。」
高「Aちゃんこんなに飲む子だったんだね笑」
椿「いや、いつもは自分でセーブかけて飲んでるけどなぁ。こんなふうになったの初めて見た」
ジ「楽しんでくれた証かなぁ笑」
椿「じゃ、この辺でお開きにしますか〜」

なんか、暖かい
こんなに暖かい毛布持ってたっけ？
ぎゅっと抱きしめる

…ん？硬い？

ハッ…

樹「あ、起きた？」

目を覚ますと田中さんにおぶわれていた

樹「Aちゃん相当飲んだみたいで後半寝てたよ笑」
　「ごめんなさい。降ります！」
樹「こーら。ジタバタしないで〜ちゃんと捕まってて！」
　「いや！重いですし！」
樹「大丈夫〜女の子一人ぐらい軽いですよ〜」

降りると言っても下ろしてくれずぎゅっと掴まれるばかり

樹「素直に乗ってなさい。どうせ歩けないんだから」
　「…すみません。。」
樹「さっきの勢いはどこ行ったんだか笑
Aちゃんちここであってた？？」

顔を上げると自分のアパートが見えてきた

　「ここまでで大丈夫です！」
樹「本当に？大丈夫？」

田中さんの背中から降りるとふらっと眩暈がした
ぎゅっと抱き止められる

樹「大丈夫じゃないじゃん。部屋まで送る。」

結局肩を貸してもらいながら部屋の前まで着いてきてもらってしまった

　「ごめんなさい。ご迷惑おかけしました。」
樹「うん、いいよ。ちゃんと鍵閉めて寝るんだよ？おやすみね。」

ポンポンと私の頭に乗せられた手はとても暖かくて優しかった

田中さんの去る背中を見て久々にドクンと胸が動いた気がした