☆ ページ18
北斗と出会ったのは大学2年の時だった
3歳上の大我と同じ大学で、大我の友達だった
最初は珍しいタイプの人と仲良くなったんだなと思っただけだった
でも大我と3人で遊ぶにつれてどんどん北斗へ惹かれいく自分がいた
大学四年になった春
北斗から告白されてめでたく付き合えた
付き合ってからは色んなところへ遊びに行ったりたくさんの時間を北斗と過ごした
あまり好きではなかったお酒も北斗に合わせて飲んでみたし北斗の吸ってたタバコも真似して吸ってみたりした
北「Aにタバコは似合わないよ」
「いいのー。北斗と同じもの味わいたいから」
けれど卒論が完成し終わった頃だった
北「俺、既婚者なんだ。だから、別れて欲しい」
たった一言を残して私の前から綺麗さっぱり去っていった
今思えば聞きたいことは山積みだし、自分は浮気相手だったのだなと納得できる
でもその時の私は目の前からいなくなった北斗の思い出に縋ることしか出来なかった
北斗の好きだったビールを飲むのはやめたし同じタバコを吸うこともやめた
北斗のいる日常を少しずつ消して時間をかけて北斗との思い出もろともパンドラの箱へ押し入れ鍵を閉めたところだった
なのに…
別れたってなんだ?奥さんと別れたってこと?
私を置いて行ったのにこんなに早く終わりを迎えてしまうの?
私が傷ついた時間を無駄にされたような気がした
北斗が自分の元へ帰ってきたわけでもないのに…
535人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:myu | 作成日時:2022年11月21日 2時