「…恋の始め方」 (ページ46)

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☆ ページ46

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樹「で？こんな時間まで人の約束放り出してなにしてたの？」
　「12時くらいまで慎太郎と残業してたよ」
樹「俺はその後のこと聞いてんの」
　「それは、別にいいじゃん。約束守れなかったのは申し訳ないけど。ごめんね。」
樹「よくねーよ。こんな夜遅くにフラフラで駅にいるなよ。クリスマスなのに」

　「北斗に会いたいって言われたから会ってきたの」

酔っててもわかる
空気が固まった

樹「それで？」
　「キール飲み干して『もう連絡してこないで！』って言って出てきた」
樹「ふーん。」
　「ふーんって聞いてきたの樹じゃん！」

ゴツっと肩を叩く
いてーなと笑う樹

樹「もう連絡来なくてもいいんだ」
　「…うん。好きだった北斗はもういないから」
樹「じゃあ俺にもチャンスはあるってこと？」
　「……へ？」

赤信号で車が止まる

樹「もう俺のことだけ見てくれる？」

前を向いていた樹の顔がグッと近づく

　「えっ…」
樹「俺、ずっとAのこと大切にする自信あるよ」

そういうと樹は私の唇にキスをした