0日目―2― ページ4
仕事帰り、学校を出たら、そこに居たのは目隠しに黒い服の男性『五条悟』さん。
その人が、『君をスカウトしに来た!』なんて言うものだから、お姉ちゃんはその人の脳天に結界を張った。
五条「いたっ!」
時音「帰ろっか。」
「う、うん………。」
思い切りぶつけたから痛いと思うんだよね。
お姉ちゃんも良守も「気にしなくていい。」なんて言うから、私たちはその場から歩き出した。
五条「ま、待って!?」
そう言って這いつくばりながら着いてくるものだから、私たちは立ち止まり、五条さんのお話を聞くことにした。
お姉ちゃんと良守には、大丈夫だからと伝え、先に(何かあれば式を飛ばすことを条件に)帰ってもらい、五条さんと2人が近くの公園で話をすることになった。
「で、私をスカウトしに来たってどう言うことですか?」
五条「そのままのことさ。君、呪霊も妖も”視えてる”でしょ。」
この人の言うことに、私は反応し、彼の目隠しの先を見た。
なぜこの人が妖を知っているの?
「そう言う貴方も視えてるんですか?」
五条「もちろん。僕ら呪術高専の生徒も教師も、みんな呪霊が視えてる。つまり、妖も視える。」
確かおばあちゃん曰く、呪霊は(簡単に言えば)人間の負の感情が具現化したもの。
一般で言うお化けとかそう言う類のもので、呪霊は呪術と呼ばれるものでしか祓えない。
結界術もその類のため、呪霊も祓えると。(←作者オリジナル設定です。)
「なるほど。つまりは「同じ視える人間なのだから、呪術高専で呪術を学ぼう。」と言いたいのですか?」
五条「そういう事。ね?どうかな。」
呪術高専ならば、私が読んでも会得できなかった結界術を会得出来るかもしれない。
――”もう、誰も傷つけなくていい”――?
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作者名:葉月 愛衣 | 作成日時:2020年12月14日 16時