006 ページ6
──翌日、早速プロジェクトが開始した。
300人もの男子高校生を集め進み始めるそのプロジェクトに、やっぱエゴさんバトロワゲームの見過ぎなのではとか思ったけどすんでのところで言うのを留めた。あんま下手なこと言うと放り出されそう。そうなるといよいよ300人の命がヒジョーに心配なので引き際と超えてはならん一線だけは見極めようと誓った。
呪術師ってのはイカれてる人間ばっかだ。
特に御三家の人間や代々呪術師の家系の人間なんかは自覚のないまま人格破綻してるような野郎ばっか。禪院なんかが例だろう。姓は変わって伏黒の爺もそうだが、次期当主などと持て囃されてる禪院直哉とかいうゴミクズなんかはその筆頭である。ワタシの同期である五条悟も今でこそ落ち着いたものの出会った当初は舐め腐った態度ばっか取りやがるし我儘坊主だしで大変だったものだ。
そして何と言ってもイカれクソ呪術師ってのは、人の命に固執しない。受け渡された任務をこなし金を得る。そこに正義感もひったくれもない。……そんな全国の警察官や医師が聞いたらはっ倒れそうなクソ野郎ばっかの界隈内でもワタシはまだまだマシだと思う。
ワタシが呪術師たる理由は1つ。無数の命を救うため、ただそれだけだ。
ワタシの同期にワタシに似て正義感増し増しな夏油傑もいたが、彼は昨年あたりにグレてイカれた方に振り切ってしまったので残念ながら分かり合える友人からクソだけどおもしれー同期に降格した。一般人に面と向かって猿とか言うな、猿も流石に遺憾の意。
「(ま、だからワタシがここに選ばれたんだろうな……他の呪術師じゃ祓うばっかで選手見殺しにしちゃいそうだし)」
その点呪術家系でない一般出身であるワタシはまだ人の心を失っていないため、人との関係構築も要するような任務がよく回ってくる。流石の上もそれぞれの任務を円滑に進めるための人選だけはちゃんとするらしい。そこだけはまあ少しだけ褒めてやろう。ただ時々嫌がらせに等級の見合わない任務を寄越してくるので好感度はマイナスぶっちぎりのままだけれど。
そういった理由から派遣されたブルーロック任務でのワタシの仕事はといえば、見かけた呪霊、呪術、そのほかそれに関わるあらゆる現象の祓除、解決。あとはエゴさんに頼まれる雑用諸々。これに関してはただの人手不足を補うためのボランティアだ。別途給与は貰ってない。うーんブラック!
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 214人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ことこと(プロフ) - ぐらす。さん» コメントありがとうございます！ちょっと(というかだいぶ)ネジの吹っ飛んだ夢ちゃんのドタバタが見たくて自給自足……そう言っていただけるととても嬉しいです……!!ありがとうございます！ (6月1日 21時) (
レス) id: fe3705f0cd (このIDを非表示/違反報告)
ぐらす。(プロフ) - 夢主さんのキャラが好み過ぎて面白いです・・・！ (6月1日 1時) (レス) @page5 id: 6255010be3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ことこと | 作成日時：2023年5月31日 23時
