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「ど、えぇ!?」
窓の縁に腰掛け車体の上を見る。ぎょろりと大きな目がこちらを捉えたのと同時に攻撃されるのを上体を倒して避ける。そしてその間に自身の襟元のボタン……バッジを手に取った。そしてそれをピンと親指で弾き、指先を呪霊へ向けた。
「"桎梏呪法"……懸隔操作【斥】」
バッジが呪霊の目玉を貫通する。痛みに悶える呪霊はそのまま車体から転がり落ちあっという間に後方に取り残され姿が見えなくなった。
だがこれで終わりじゃなさそうだ。
「山田ァ、別ルートないの?」
「ないっす。ブルーロックへ向かうこの道しか舗装されてないんで」
「草むら掻き分けていこうよ」
「車体に傷つくじゃないっすか。絶対嫌だし修理費用はアンタ持ちだからな」
「それは嫌。無駄にたけえ車にしやがって」
上半身も車内に戻り斜め上を向いて少しばかり痛む首をぐるぐると回す。山田が、仕留めてくれよと我儘を言うので車体ごとでいいならと言うと黙った。この術式使うの難しいんだから。
「おい」
「ん?」
「説明」
「……はいはい」
後部座席から上半身を乗り出して睨みつけてきた糸師冴だが、その額には微かに汗が流れていた。その様子にもしやと思い「視えるの?」と問うと、背後を振り返り頷いた。
「化け物」
「ふぅん。この辺りの呪霊はパンピーにも認識できるくらいなのか……面倒くさ」
「そしたらまずいな。ブルーロックで一級レベルが出現してもおかしくなくなってきたっすよ」
「周辺任務担っとる場合じゃないかもね」
「おい!」
「ごめんごめん。けどブルーロック着いてからね。次が来た」
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ことこと(プロフ) - ぐらす。さん» コメントありがとうございます！ちょっと(というかだいぶ)ネジの吹っ飛んだ夢ちゃんのドタバタが見たくて自給自足……そう言っていただけるととても嬉しいです……!!ありがとうございます！ (6月1日 21時) (
レス) id: fe3705f0cd (このIDを非表示/違反報告)
ぐらす。(プロフ) - 夢主さんのキャラが好み過ぎて面白いです・・・！ (6月1日 1時) (レス) @page5 id: 6255010be3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ことこと | 作成日時：2023年5月31日 23時
