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ぴ、と通話を切る。不思議そうな顔で座りながら私を見上げる三人にサムズアップを送りそこから動かないでねと言っておく。
「え? なんで??」
「でけえの来るから」
「は」
食堂の入口をすり抜けて姿を見せたのは、先日バーローくんと再会した時祓った落ち武者もどきと似たような呪霊だ。ただしでかい。2mはありそうだな。
にしても当然のようにアンリちゃんとエゴさん見えてるな、土地柄? 呪霊とか呪力とかに触れすぎたせい?? なんにせよ良くない傾向だ。もっとライトで可愛いお化け程度の見た目と害なら見えたって問題ないんだけど。
「ちな君ら見え…………てるな。その顔面蒼白具合は間違いねえな」
「いいから早くしろクソ!!」
「な、なに…………バ○オ……??」
「バ○オハザードみたいに噛まれても君らはアレにならないから大丈夫大丈夫、死ぬけど」
「ダメじゃん!! ぎゃ、来てる来てる来てる!!」
2m級武者は一直線にこちらに向かってくる。あーやっぱそうなんだ。
「バーローくんモッテモテホイホイホーイ」
「死ねｯ!!!」
「あいつに言えや。ったく」
トレイ持った後に来んじゃねえよと思いながら食堂内で人も多いのでさっさと終わらせることにする。こんなサッカー漬けの毎日のくせしてランク別とかいう貧相な飯も満足に食えないってのは育ち盛りには厳しかろうて。トレイから箸を一本手に取って、ズカズカとこちらに向かってきたそれにほいと投げた。
「、縺弱ｃ縺!!」
「ナイスショット〜」
脳天にぶっ刺さる。けど図体がでかいだけあってそんなもんでは大した攻撃にならないらしい。仰け反った身体をすぐさま立て直した呪霊だったが、実は今の箸には細工をしてある。
「それを受けた時点でテメーの負けだばぁか」
空いた片手で指パッチン。するとその武者呪霊は脳天の箸を起点にどちゅん、と潰れて消滅した。残った頭部の上部分だけが地面にボトンと落ちて、遅れて消える。
「ほい、おしまい」
呪霊の消えたその場にぽつりと落ちたままの箸を術式で手繰り寄せてトレイに戻す。あ、でもこいつだけは一応ワタシが洗っておこう。ということでトレイの端に寄せて置いた。
「ん? ……なぁんだいその目はぁ〜惚れた? ねえ惚れちゃった?? ねぇねぇ」
「ああ、うん。目ぇ覚めた。いくらかっこよくても君は君だよね」
「惚れろや」
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ことこと(プロフ) - ぐらす。さん» コメントありがとうございます！ちょっと(というかだいぶ)ネジの吹っ飛んだ夢ちゃんのドタバタが見たくて自給自足……そう言っていただけるととても嬉しいです……!!ありがとうございます！ (6月1日 21時) (
レス) id: fe3705f0cd (このIDを非表示/違反報告)
ぐらす。(プロフ) - 夢主さんのキャラが好み過ぎて面白いです・・・！ (6月1日 1時) (レス) @page5 id: 6255010be3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ことこと | 作成日時：2023年5月31日 23時
