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「そんなびっくりしなくても……あ! 君知ってる! バーローくんだ!」
「馬狼だ!! ……!」
突然の陽気な声に無理やり肩の力を抜かれた気分な馬狼だったが、声を上げたその瞬間しまったと言わんばかりに振り返った。
影から姿を見せたそれが自身らを捉えて、そして。
「わぁ落ち武者。えいっ」
「っは?」
馬狼に声をかけたその女が何かをぴんっと弾くと、弾かれものが化け物の頭部らしき部分に命中した。ぎゃあと言うのかぴゃあと言うのか、よく分からない悲鳴をあげたそれに呆気に取られている間に、女が馬狼と化け物の間に入り、そして。
「キング守りたいのはわかったけど人違いすんなよなー」
ぐちゅり、という気味の悪い音だけが聞こえ、あとは女の背に隠れて見えなかった。が、その音が聞こえた途端、薄気味悪い空気が霧散する。
「大丈夫? 気分悪くなった?」
「…………何だ、今の」
「お化け。ビビった? 腰抜けた? 送ろっか??」
「……問題ねえ。……お前、呪術師とか言ってた女だな」
「爆イケ呪術師、AA! 仕事内容は今の感じ!」
「ここにゃあんなのがいんのかよ」
「まーね。だから今後ああいうのに出くわしたら助けてAちゃーん! でぶっ飛んできてあげる」
んじゃ行くとこあるからまたね。
そう言って手を振り去っていくAAに、馬狼はただその後ろ姿を見つめる他なかった。
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ことこと(プロフ) - ぐらす。さん» コメントありがとうございます！ちょっと(というかだいぶ)ネジの吹っ飛んだ夢ちゃんのドタバタが見たくて自給自足……そう言っていただけるととても嬉しいです……!!ありがとうございます！ (6月1日 21時) (
レス) id: fe3705f0cd (このIDを非表示/違反報告)
ぐらす。(プロフ) - 夢主さんのキャラが好み過ぎて面白いです・・・！ (6月1日 1時) (レス) @page5 id: 6255010be3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ことこと | 作成日時：2023年5月31日 23時
