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「え」
「? これじゃないの?」
「これ、だが……」
「今どこからボトル出てきたの……!?」
「何も無いところから出てきたような……」
「あ、そーいう感じか。なら早めに祓っといたほうがいいな」
老婆呪霊もただ物を盗むだけならまだしも、どうやら手中に収めたそれらの存在をパンピーから隠してしまえるようだ。ワタシは普通に見えるけど彼らには老婆も、老婆の抱える盗品も見えないらしい。
となると今後懸念されるのは盗む対象が物から人になった場合。老婆に人を盗られた場合一般人からその人が見えなくなる。そうなると面倒なわけだ。一瞬にして誰それが消えたー!!と騒ぎになりかねない。いや絶対になる間違いなく。そうなると探すの面倒だしメンケアもだるいので、ここであったが運の尽き。この老婆にはさっさと召されてもらおう。
「おばーちゃーん。あーけーてー」
コンコンとロッカーの戸を叩くけど流石の老婆も祓われることがわかっているのか開ける素振りは無い。ぐっ、と戸を引くも先程みたいに開く気配はなく内側から老婆の力で強く閉められているようだ。
「往生際が悪いよばあちゃん。早く開けないと無理やり開けちゃうぞー」
「ねね、Aちゃん。その中何がいるの? おばあちゃんの幽霊??」
「そんな感じ。今君らの物抱えて立てこもってる」
「さっきみたいに開けたらいけないのか?」
「開けられる?」
「え、どゆこと??」
ロッカーの前から一歩避けて開けてみなよと言うと、好奇心旺盛なバチラくんがロッカーに手をかける。が、うんともすんとも言わないらしい。あれれ?と言いながら最後にゃ全体重をかけて引っ張るけど戸は開かないしロッカーも動く気配はない。試しに筋肉に自信ありニキトキミツくんがやってもやはり開かない。それほど強固な力で固められたロッカーの戸。だが問題ない。
「どうするの?」
「力こそ最強。こじ開けるに決まってらァ!」
おばーちゃぁん。開けるね〜
そう言いながらグッと手に力を込めて戸を引いた。バキンという音と共に容易く戸は開いた。……いや、壊したな。戸そのものを外してしまった。あっちゃ〜相変わらずワタシの怪力ってば限界知らず!ふんふん!
「わぁゴリラじゃん……」
「メスゴリラとお呼び!」
「メスゴリラならいいのか」
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ことこと(プロフ) - ぐらす。さん» コメントありがとうございます！ちょっと(というかだいぶ)ネジの吹っ飛んだ夢ちゃんのドタバタが見たくて自給自足……そう言っていただけるととても嬉しいです……!!ありがとうございます！ (6月1日 21時) (
レス) id: fe3705f0cd (このIDを非表示/違反報告)
ぐらす。(プロフ) - 夢主さんのキャラが好み過ぎて面白いです・・・！ (6月1日 1時) (レス) @page5 id: 6255010be3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ことこと | 作成日時：2023年5月31日 23時
