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──監獄内はだだっ広いし超綺麗である。高専もそこそこ広いけど綺麗かと言われると絶対そんなことない。だってボロいし。天元様の結界がなかったらデコピンで崩れ落ちそうだし。
監獄案内ついでにこの監獄で行われるプロジェクトの概要を改めて聞かされる。まあ事前に夜蛾センの特別授業(という名の強制説明会)の甲斐あってほとんど全ての内容は覚え済みだ。帝襟アンリに説明されたそれと事前の情報との差異がないのを確認して先程の手足長族絵心甚八の元へと移動することになって、ワタシは初めて彼女に話しかけた。
「ねね、アンリちゃんって呼んでいい?」
「え? ああ、いいですよ」
「ワタシのこともAって呼んじゃって! そういやアンリちゃんって歳いくつ? あと胸のカップもいくつ??」
「はぇ!?」
顔を真っ赤にしてバインダーで胸元を隠してしまったアンリちゃんにめんごめんごと謝りつつ歳だけ聞く。22歳らしい。ワタシも22歳になったらこのくらいデカくなんねーかな。ああ、今更だけどこの会話を傑に聞かれてたらまず「セクハラ発言は慎もうね」と卍固めされていたに違いない。いなくてよかったー。
「ところでさアンリちゃん」
「はいなんでしょう?」
「いつになったら着くの?」
「…………あれ??」
笑顔で固まってしまったアンリちゃんをニコニコしながら見ていると次第にダラダラと汗をかき始めるので大丈夫だという意図も込めて肩を組む。
「ま、道が伸びることくらいよくある話だよね!」
「ないです!!!!!」
「えー?」
ギャン、と叫んだアンリちゃんがどうしようどうしようとパニックになるのを未だ肩を組みながら眺めていると急にアンリちゃんの視線がワタシに向いた。
「こ、こういった現象をどうにかするのが呪術師なのでは!?」
「あ、気づいた?」
「もう!! からかってないで何とかしてください〜!!」
「あいよぉ」
任せな、とグッドサインをアンリちゃんに見せつけそのまま方向転換。アンリちゃんの手を握って進んでいくと、ふと違和感のある場所に辿り着いた。床をはじめとして壁や天井に薄らと境界線が見える。そして何よりその境界線から呪力が漏れ出している。ふむふむ、成程。ここからループさせる術式的なね。こういう時は……
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ことこと(プロフ) - ぐらす。さん» コメントありがとうございます！ちょっと(というかだいぶ)ネジの吹っ飛んだ夢ちゃんのドタバタが見たくて自給自足……そう言っていただけるととても嬉しいです……!!ありがとうございます！ (6月1日 21時) (
レス) id: fe3705f0cd (このIDを非表示/違反報告)
ぐらす。(プロフ) - 夢主さんのキャラが好み過ぎて面白いです・・・！ (6月1日 1時) (レス) @page5 id: 6255010be3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ことこと | 作成日時：2023年5月31日 23時
