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エゴさんはワタシに対してだいぶ当たりが強いように感じるが、まあ七海とかもそうだしそういう星の元に生まれたんだと思うことにしよう。なんか知らんけどワタシに当たりの強い星なのだここは。
ご丁寧にネックストラップに入れられたカードキー。そのストラップを手首に通してくるくる振り回しながら現在選手らがいるこのバカでかい建物を歩く。ちなみにこのバカでかい空間があと4つもあるらしいけど、今は選手がいないのでまあ放置しておいても然程問題はない。後々使うことになってもその時祓えば問題なし。
なので今日はこのクソデカ棟を巡回する。この棟内はそこから更に5つに分かれている。分かりやすく1から5まで数字を振るとして、ワタシは現在1の棟を歩いていた。……蝿頭はいるものの大した呪霊はいなさそう。そういえば先日の謎領域と遭遇したのって何処だっけ。あー、アンリちゃんに聞いておけばよかった。
「……んあ?」
とかなんとか思っている矢先、ふと身体に違和感を感じて足元を見た。……んん?
「あ、境界線みーっけ!」
少し背後を振り返ってその地面を見るとやはりあの時と同じように微かに空間が歪んでいるのが見える。そして微かな呪力も。
なんとラッキーなことでしょう、会いたいと思っていたらむしろ相手から来てくれるとは!
これはとても好都合なのである。何故なら先日はできなかったが今日は残穢を追う時間がたぁっぷりあるから。待ってろ、今行くからな。
「うーむ……とはいえまずはこのループ空間から出ないことには本体まで行けないか」
じゃあまあ一発、ということで先日同様境界線に呪力をぶつける。今日は拳。
えい、という掛け声と同時に境界線を叩けばまたあの汚い悲鳴が何処からか聞こえて、その方向に顔を向けた。そして強い向かい風。……これはワタシから本体への意識を背けるための対抗手段なのか? そうだとしたら相当頭が悪いので術式が使えるという観点から大体二級程度かな。と予測を立てて目を開く。向いていた方向は壁だ、壁だけど、その向こうには部屋があったはず。そっちに隠れてるわけね、なるほどなるほど。
「逃げずに待ってろよ〜雑魚呪霊くん」
すったかたーと少し廊下を迂回して該当に部屋へと辿り着く。そこは備品倉庫であった。
プロジェクトが開始してまだ間もないため使う人間もいない。だからこそ呪霊はここを根城に術式を展開していたわけである。
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ことこと(プロフ) - ぐらす。さん» コメントありがとうございます！ちょっと(というかだいぶ)ネジの吹っ飛んだ夢ちゃんのドタバタが見たくて自給自足……そう言っていただけるととても嬉しいです……!!ありがとうございます！ (6月1日 21時) (
レス) id: fe3705f0cd (このIDを非表示/違反報告)
ぐらす。(プロフ) - 夢主さんのキャラが好み過ぎて面白いです・・・！ (6月1日 1時) (レス) @page5 id: 6255010be3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ことこと | 作成日時：2023年5月31日 23時
