14話 ページ14
ディーノside
「貴志、今日は付き合わせて悪かったな」
「え?」
夜道、ディーノは申し訳無さそうな顔をして言った。
「結構無理やりな感じになっただろ?無理させた。すまない」
昼間に無理やり連れてきてしまった。貴志は断ることが苦手だし、伝統的な日本のヤマトナデシコ気質だ。
きっと、オレが無理を言ったから対して楽しめなかっただろう。
「いえ!そんなことないです!!その…俺、ディーノさんと出かけたこととか無くて…本当は俺邪魔なんじゃないかなって、思って」
「そんなことないぞ!?」
即答した。邪魔なんて、思ったことはない。
寧ろ、貴志は必要だ。自己評価が低いとは思っていたがここまでなんて。
「はい。分かってます。なので、今日誘ってもらえて、凄く嬉しかったんです。」
「そっか」
どこか安堵した様な笑みを浮かべ、もう一度「そっか、」と呟いた。
貴志も、楽しんでくれたのか…
てっきり、俺だけが楽しいだけだと思っていたが、違ったのか……
よかった。
「なぁ、貴志。帰ったら少し話したい事が…」
後ろを振り向いた。
そこにはただ暗い闇が広がるだけだ。
「っ、たか、し…?」
、
、
、
、
「クソッ!何でいねーんだ!!」
ダンと地面を踏んだ。
PRRRRRRRR
『ボス、貴志の事なんだが」
「居場所が分かったのか!?」
『いや、それはまだ…だが、不審な車を見たっていう奴がいて…』
「それは何処だ!?どこへ向かっていった!?」
『確か、チェルキアイアの方に向かってるのを見たって「チェルキアイアだな、わかった、良くやったなロマーリオ」ちょっ、ボス、』
ロマーリオが何か言いかけていたが無視し、駆け出した。
オレが目を離していたばかりに…
貴志は目を付けられやすいんだ。
あのクズファミリーのボスに囚われていたのがいい例じゃないか。
分かって、いたのに
分かっていたのに。ただでさえ貴志は狙われやすい。それがキャバッローネのドンといる所なんて見られたら、ネギと鍋を背負ってくるカモの様なものだ。
「貴志……!」
「おい!ボス!」
「、ロマーリオ」
「アンタが泣いてどうする!泣いてる暇があるならさっさと乗れッ!」
ああ、声を荒らげるロマーリオは久しぶりだ。
そうだ、俺が泣いてる場合じゃない。
俺が、行かなければ。
「ロマーリオ、頼む!」
「OKボス」
どうか、どうか無事ていてくれ…
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レイン(プロフ) - お久しぶりですね!更新再開したんですね!次も楽しみにしてます! (2016年11月12日 10時) (レス) id: 3196a4c901 (このIDを非表示/違反報告)
.nema - 更新再開楽しみにしてます!!!頑張ってください! (2016年10月6日 20時) (レス) id: e0296d3664 (このIDを非表示/違反報告)
レイン(プロフ) - おぉ?!絵が入っていて分かりやすいし、上手で綺麗ですね!夏目の目が六になってるのも見てみたいですね!これからの夏目とリボーンのいろんなキャラとの絡み楽しみです!更新毎日楽しみ待ってます! (2016年7月15日 23時) (レス) id: 3196a4c901 (このIDを非表示/違反報告)
氷ノ江(プロフ) - マコトさん» はい、骸の意図したことではないので、そういう事になりますね。また何かわからないことがありましたらご連絡ください!答えられる限り答えますので!あ、イラスト褒めてもらえて嬉しいです、ありがとうございます。 (2016年7月15日 22時) (レス) id: 19db80fd17 (このIDを非表示/違反報告)
マコト - おお!なるほど!ありがとうございます!理解できました!骸が乗っ取ったために夏目が骸の幼少期の頃の記憶が見えてしまったということですね!ってことは記憶の件は骸の意図したことではないという事ですかね?((イラスト、漫画風でとてもカッコよかったです!! (2016年7月15日 19時) (レス) id: f1a7d746af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:氷ノ江 | 作成日時:2015年12月20日 1時