花沢類の弟ですが、何か？ (ページ3)

今日:8 hit、昨日:0 hit、合計:41,630 hit

３話・コレクト５ページ3

栄二郎に連れてかれた場所にはたくさんの人だかりが出来ていた。

そこには５人の黒いブレザーを着た人達と

？「ここには庶民はいらない。」

男「お願いしますっ！ここに居させてくださいっ！！」

土下座をしながら泣き喚いている男がいた。

「･･････。」

周りを見渡すと女子達はかっこいいと黄色い悲鳴をあげている。

西門「皆が集まっている理由はこれだ。」

「･･･何してるの」

見た目からしたら相当趣味が悪いと思う。

西門「"庶民狩り"だ。」

「･･･庶民狩り？」

西門「ああ。学費が払えない庶民、もしくは払えなくなった庶民、を退学にするものだ。まぁ、要は"赤札"の優しいやつみたいなもん。」

あぁ。あの赤札は酷かったな。特に卵。

「ふーん。･･･でも、あの黒い人達は？」

西門「あの人達はコレクト５。略してC5。」

「ふーん。」

西門「興味無さそうだな。」

「まぁ、興味無いっていうか･･･」

西門「？」

「めんどくさいな、って。」

俺が頭を掻きながら言うと栄二郎はクスッと笑って言った。

西門「本当にお前は、類さんそっくりだな。」

「？･･･そりゃどうも。」

栄二郎と話していると一言聞こえた。

？「庶民狩りに、例外は無い。」

黒いブレザーの一人が言うとまた女子達は黄色い悲鳴をあげる。

西門「あの人がリーダーの神楽木晴。」

「･･･神楽木･･･。」

俺が呟き終わった頃にはもう皆が教室に戻り始めていた。

「･･･栄二郎、戻ろ。」

西門「あ、おう。」

俺達も教室に戻った。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿神楽木晴、ね。