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フロイドの悪戯によって動物化した彼らの世話を一旦Aとジェイド、リドルに任せて、トレイは道具を使用しなくとも食べることが出来る食事を作っていた。
それらを持って戻ってみれば、苦笑しか零せないような光景が広がっていたのである。
｢凄い体勢だな……｣
｢ケイトさんが乗ってきたのですよ｣
Aが正座をしているのをいいことに膝枕で寝ているレオナを羨ましく思ったのか、突如としてケイトが押し倒してきたのだ。
そのまま胸元で丸まって寝てしまった彼を、Aは息苦しさを感じながらも可愛さから退かそうとはしない。
それ故に、今の彼女は両腿を伸ばすストレッチをしているような体勢になっていた。
｢Aのその、動物に好かれるって体質は凄いもんだな。エースとデュースとユウ以外は皆お前のところにいるぞ？｣
｢私自身も動物が好きですけれどねぇ、こんなにも容赦なく体重をかけらたら堪りませんよ｣
｢ははは……まあ、これでも食べろ。Aにはクレープとフルーツサンドを作ってきたんだ。リドルとジェイドにはサンドウィッチな｣
｢助かります｣
｢ありがとう、トレイ｣
｢ありがとうございます｣
だが、ここで問題が一つ発生する。
レオナとケイトの退く気がない為に起き上がれず、更には両手をアズールとシルバーによって拘束されているので腕も使用不可。
片手すら動かせないのだから、今の彼女が口に出来るものは飲み物しかないというわけだ。
これでは食事をすることは出来ないと理解したAは、好物の甘いものすら食べられことに僅かに苛立つ。
そんな時、三人がにんまりと笑みを浮かべながら覗き込んできた。
｢はい、あーん｣
ジェイドはオレンジサンドを、リドルは苺サンドを、トレイは生クリームたっぷりのクレープを口元へと寄せてきたのである。
食べさせようとしてくれているのは分かったのだが、この好意に甘えても良いものかと思案していれば、ジェイドに無理矢理突っ込まれた。
｢美味しいですか？｣
｢美味しいですけど……食べにく、うっ｣
当然ながら、仰向けで食事はやりにくい。
Aが思わず咳き込んだ次の瞬間、ユウ達含めた全員が一世に牙を向いて唸り始めた。
これはやばい、と三人が後ずさった直後、レオナとラギー、ケイトが飛びかかったのであった。
＊
慧様リクエスト、動物化した皆が彼女に可愛がられる御話。
ありがとうございました〜！
夢主を苦しめるものは絶対に許さないマンになったようです……元からか。
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神桜佳音(プロフ) - ゆるりさん» わざわざありがとうございます！更新楽しみにお待ちしておりますね！ (2020年6月13日 12時) (
レス) id: 8032f2476b (このIDを非表示/違反報告)
ゆるり(プロフ) - 咲桜さん» こちらこそ素敵なリクエストありがとうございました！ (2020年6月2日 22時) (レス) id: 6a421b584d (このIDを非表示/違反報告)
咲桜(プロフ) - リクエスト書いていただきありがとうございました！和歌のチョイスも素敵でした！ (2020年6月2日 21時) (レス) id: cb464004df (このIDを非表示/違反報告)
ゆるり(プロフ) - 神桜佳音さん» そっちもありましたね！ 何となく思い浮かんだ歌を書いてたので……くっ、そっちでもよかったのに……！！ 後で出させて頂きます！ (2020年6月1日 23時) (レス) id: 6a421b584d (このIDを非表示/違反報告)
神桜佳音(プロフ) - こんばんは！いつも楽しく読ませていただいております！最新の更新の話で百人一首が出ておりましたが、君がためで、監督生君は春のに続けたのでしょう？おしからざりし命さえもあったのでは…？と思ってコメントしてしまいました！更新応援しております！ (2020年6月1日 22時) (レス) id: 06bd6db604 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆるり | 作成日時：2020年5月18日 1時
