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Riddle side
｢態々紙ナプキンを使って、リドルのズボンが汚れないようにしてるのか……！？｣
｢猫ちゃん凄すぎ……！｣
太腿の上に手を置いて、ボクのことを見上げてくる白猫はとても可愛らしい。
と同時に、気遣いの出来すぎる賢い猫なのか、それともグリムの様にモンスターの一種なのか判断が出来なくなってしまったね。
｢
｢みゃあ｣
｢動物言語も通じないってことは……キミはモンスターの類なのかな？｣
｢みぃ｣
｢頷いた！？ 今、リドルくんの質問に頷いたよね！？｣
｢知能指数が高いんだな。よし、タルト食べるか？｣
｢にゃう｣
ぱくっとタルトを口に入れ、まくまくと咀嚼しているこの子には、普通の猫みたいに食事にがっつく要素が皆無だ。
口に含める量以上は入れずに、食べこぼしの無いよう注意をしながら食べているって感じがするよ。
何処かの大きな屋敷で飼われていたのかとも思ったけれど……怪我をしている様子もないし、それなら逃げ出す必要はないだろう。
｢本当に、キミは一体何処の子なんだい？｣
｢――なぁに、コレ？｣
問い掛けた次の瞬間、ボクの腕の中からこの子が消えた。
ぎょっとして後ろを振り返ってみれば、猫と一番会わせたくないと考えていたフロイドが立っていて、
どんな扱いをされるか分からなくて怖過ぎるから、一刻も早く取り返さなくては。
｢フロイド！ その子を返してくれ！｣
｢金魚ちゃ〜ん、この猫ちゃん誰の？ オレにちょーだい？｣
｢はァ！？ その子はケイトが世話をしているんだ！ 今すぐ返せ！｣
｢ごめんね、フロイドくん。その子はあげれないなぁ｣
｢おやおや、一体どうしたんですか？｣
｢フロイド！ ジェイド！ 勝手に何処かへ行くんじゃな……猫、ですか？｣
止める気のないジェイドと、大人しくフロイドの腕に収まっている猫、そしてその子に興味津々なアズール。
カオス過ぎやしないか、せめてエースやデュース達が馬鹿騒ぎしてくれている方が安心出来る……誰か乱入して来てくれないかな。
｢だってふわふわだし、白と紫のグラデーションも綺麗だし、目も宝石みてぇだしぃ、Aちゃんみたいじゃん？ だから欲しい！｣
｢確かに……Aさんが猫になったみたいだ｣
｢ちゃんとお世話します。だから譲って頂けませんか？｣
｢何で二人も賛同してるの！？ やだってば！！｣
誰かあの三人を止めてくれ……。
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神桜佳音(プロフ) - ゆるりさん» わざわざありがとうございます！更新楽しみにお待ちしておりますね！ (2020年6月13日 12時) (
レス) id: 8032f2476b (このIDを非表示/違反報告)
ゆるり(プロフ) - 咲桜さん» こちらこそ素敵なリクエストありがとうございました！ (2020年6月2日 22時) (レス) id: 6a421b584d (このIDを非表示/違反報告)
咲桜(プロフ) - リクエスト書いていただきありがとうございました！和歌のチョイスも素敵でした！ (2020年6月2日 21時) (レス) id: cb464004df (このIDを非表示/違反報告)
ゆるり(プロフ) - 神桜佳音さん» そっちもありましたね！ 何となく思い浮かんだ歌を書いてたので……くっ、そっちでもよかったのに……！！ 後で出させて頂きます！ (2020年6月1日 23時) (レス) id: 6a421b584d (このIDを非表示/違反報告)
神桜佳音(プロフ) - こんばんは！いつも楽しく読ませていただいております！最新の更新の話で百人一首が出ておりましたが、君がためで、監督生君は春のに続けたのでしょう？おしからざりし命さえもあったのでは…？と思ってコメントしてしまいました！更新応援しております！ (2020年6月1日 22時) (レス) id: 06bd6db604 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆるり | 作成日時：2020年5月18日 1時
