Request：思い出とアルバム ページ46
Cater side
オレの腕の中にはAちゃん、そんでもって机の上に広がっているのは沢山の写真。
｢よくもまぁ……ここまで沢山の写真を撮ったものです｣
｢だって、今年は入学式の時から面白いことばっかだったからさ〜。ついつい撮っちゃって｣
そう、オレは何時でも何処でも人気者なAちゃんの争奪戦に勝って、彼女を寮の自分の部屋に誘い、一緒にアルバム作りを始めたんだ。
何でアルバムかって言ったら、Aちゃんが元の世界に戻る時のお土産になればいいなぁって思ったから。
本当は帰って欲しくないし、ずっとツイステッドワンダーランドで、出来ればオレの横で生きて欲しいと思ってるけど……。
だからといって、好きな子を困らせるのは一番やっちゃいけないことでしょ。
｢トラブルメーカーがおりますからねぇ……これからもまた、沢山の面倒事を引き起こすのでしょう｣
｢あははっ！ エーデュースちゃんとユウちゃん、グリちゃんの四人でしょ？ あの子達はほんとうに面白いよね〜｣
｢遠くで見ている分には構いませんが、巻き込まれるのは御免です｣
確かに、Aちゃんは色んな事件に巻き込まれて、不本意だろうけど毎回キーポジションに立たされてると思う。
机の上に散らばっている写真にはエーデュースちゃんかユウちゃん、グリちゃんの誰かが写ってるものばかりで、Aちゃんとオレが写ってるのは少なかった。
勝手な予想だけど、きっと、Aちゃんは写真を撮られるのが苦手なんだろうな。
だから撮るのに許可を貰わないとモヤモヤするんだ。
けど、何回も『撮っていい？』って聞くのは恥ずかしくなって、Aちゃんの写ってる写真は集合写真か隠し撮りばかり。
｢あっ！ Aちゃんとけーくんとのツーショ発見〜！｣
｢おや……これは、何でもない日のパーティの時の写真ですか｣
｢そうそう！ あの時のAちゃん、めっちゃくちゃ映えてたし綺麗だったなぁ｣
Aちゃんのお腹に回している左腕に力を込めて、さっきよりも強めに抱き締める。
Aちゃんのドレス姿は正直言って、今まで知り合った誰よりも儚くて、美しくて……壊したくなったんだ。
そんなことを考えながら彼女の肩に顎を乗せ、覗き込むようにして写真の中のAちゃんを見つめる。
｢ねぇ、Aちゃん｣
｢はい、何か｣
オレの方へと顔を向けさせて、Aちゃんの唇の端にそっと口付ける。
彼女の頬にキスしてる過去のオレに嫉妬するなんて思わなかったけど、我慢も出来なかったんだ。
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ゆるり(プロフ) - ゆゆ。さん» 黒執事好きですよ！！ ハムレットが出てくるんですか……！？ 漫画の購入が途中で止まっていまして……笑 近々揃えてちゃんと読んでみます！ でも！ 黒執事は凄く好きです！！！ (2020年8月20日 1時) (
レス) id: 6a421b584d (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ。(プロフ) - 凄く面白いです！(前の作品にコメごめんなさい…)ハムレットって黒執事にも出てきますよね…！もしかして作者様黒執事好きだったりしますか…？私的にはハムレット出てきて嬉しかったです（笑） (2020年8月19日 16時) (レス) id: ead64206de (このIDを非表示/違反報告)
ゆるり(プロフ) - マツリカさん» こちらこそリクエストありがとうございました！私もクルーウェル先生大好きなので書いていて楽しかったです！ (2020年5月22日 6時) (レス) id: 6a421b584d (このIDを非表示/違反報告)
マツリカ(プロフ) - クルーウェル先生のお話ありがとうございました！！一生の宝物にしますうううつ！！！！ (2020年5月22日 6時) (レス) id: 88d493ffab (このIDを非表示/違反報告)
ゆるり(プロフ) - えむさん» こちらこそありがとうございました！ 勿論、リクエストは受け付けております〜！私でよければまたどうぞ！ (2020年5月21日 16時) (レス) id: 6a421b584d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆるり | 作成日時：2020年5月3日 19時
