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農民チームは残り五人、そして竪琴が設置されているコロシアムにはアズールとジャックを含めた怪物チームが集合している。
そんな危機的状況を打破する為にジェイドが考えついた策を聞いたAは、ほんの数秒だけ思案した後に一つ頷いた。
｢ふむ……良い策だと思います｣
｢本当ですか、よかった｣
Aから賛同を得ることの出来たジェイドは柔らかく笑い、嬉しそうにユウ達へ作戦を伝え始めた。
ケイトとグリムはニヤリとほくそ笑み、重要な役割を任されたユウは顔色を悪くしながらも拳をぎゅっと握り締めている。
｢なれば、早速行動に移しましょうか。ケイトさん、ユウさん、グリムさん、貴方達に竪琴奪還をお願い致します｣
｢けーくんにお任せっ！｣
｢オレ様がいるんだから大丈夫だゾ！｣
｢がっ、頑張るよ……！｣
コロシアム内に入ることを禁止されているAは、心細いであろうユウに付き添えず、近くでサポートすることが出来ないことを申し訳なく感じていた。
だからといってAに適用されている特殊ルールが変更されるわけでもないのだから、ここはジェイドの作戦で勝利を掴み取る他に道はない。
｢ユウさん｣
｢ん？｣
｢精一杯なさい。私は可能な限り、貴方のフォローを致しましょう｣
Aは背伸びをしてユウの髪を緩く梳くと、そのままジェイドと共に本校舎前へと歩き去っていった。
何をされたのか理解が追いつかなかったユウは硬直していたものの、頭を撫でられたと分かった途端にグリムをぎゅっと抱き締め、その場にしゃがみ込んでしまう。
因みにユウは耳の端まで真っ赤に染め上げており、そんな彼のことを腕の中からグリムが、横からケイトが同情の眼差しを送っていた。
｢うっわ〜、Aちゃんカッコよすぎない？ ユウちゃんは無事？｣
｢これが無事に見えますか……！？ 台詞は凄く格好良いし、それにあんな美人が急に目の前に来たら心臓が潰れます……！！｣
｢Aの腕に抱きついてたのは大丈夫だったのか？｣
｢あれは自主的に抱きつきに行ったから大丈夫だったの！！｣
Aを女性ではなく、甘やかしてくれる優しい人だと認識しているグリムはきょとんと首を傾げて不思議がっている。
ユウに心情が理解出来るのはケイトのみ。
そんな彼はユウに羨望の目を向けながら、その感情が表に出ないように必死に押さえ込んでいたのであった。
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ゆるり(プロフ) - ゆゆ。さん» 黒執事好きですよ！！ ハムレットが出てくるんですか……！？ 漫画の購入が途中で止まっていまして……笑 近々揃えてちゃんと読んでみます！ でも！ 黒執事は凄く好きです！！！ (2020年8月20日 1時) (
レス) id: 6a421b584d (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ。(プロフ) - 凄く面白いです！(前の作品にコメごめんなさい…)ハムレットって黒執事にも出てきますよね…！もしかして作者様黒執事好きだったりしますか…？私的にはハムレット出てきて嬉しかったです（笑） (2020年8月19日 16時) (レス) id: ead64206de (このIDを非表示/違反報告)
ゆるり(プロフ) - マツリカさん» こちらこそリクエストありがとうございました！私もクルーウェル先生大好きなので書いていて楽しかったです！ (2020年5月22日 6時) (レス) id: 6a421b584d (このIDを非表示/違反報告)
マツリカ(プロフ) - クルーウェル先生のお話ありがとうございました！！一生の宝物にしますうううつ！！！！ (2020年5月22日 6時) (レス) id: 88d493ffab (このIDを非表示/違反報告)
ゆるり(プロフ) - えむさん» こちらこそありがとうございました！ 勿論、リクエストは受け付けております〜！私でよければまたどうぞ！ (2020年5月21日 16時) (レス) id: 6a421b584d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆるり | 作成日時：2020年5月3日 19時
