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｢！？ ………イッ、テェっ！！！｣
｢でしょうね。痛くしましたもの｣
唐突にアイアンクローを喰らわされ、更にはその相手がAであることに対してレオナは目を白黒させている。
掴まれた部分を手で押え、低い声で唸っている彼を見下ろしながら彼女は平然と上の言葉を言い放った。
この異世界にやって来てから、人間に対して暴力を振るっていなかったAだが、今回の件に関してはかなり不満を抱いている。
アイアンクロー程度で済んだのだから有難いと思ってもらいたいものだ。
｢私、何時貴方に嫌いだなんて言いました｣
｢あ？｣
｢勝手に私の感情決めつけて、悲劇のヒロインのフリするのやめて頂けますか。殴り飛ばさなかっただけ手加減していると思って下さると幸いですけれど……何か反論があるなら、どうぞ｣
目が据わっているAの迫力に気圧されて、レオナは何も言わずにふるふると首を横に振った。
低身長の彼女から睨み上げられて耳をしゅんと垂れさせる百獣の王は、傍から見れば不思議に思えるかもしれないが、そこはレオナとAの踏んできた場数が違うのだから仕方が無いのである。
すると、Aはラギーの背中をぽんっと押してレオナの前へと立たせた。
｢……オレ、アンタのこと許したわけじゃねーからな｣
｢あァ、そうかよ｣
｢でも……何でっスかね。そんなふうに情けない顔したアンタは見たくねーなって思っちゃうんスよね。アンタは何時もみたいにふんぞり返って、ニヤニヤしてる方がお似合いっス……こんな風に！｣
ラギーのユニーク魔法『
ふにゃふにゃと会話している二人を見て、見守っていたジャックもくすりと笑みを零す。
｢一件落着だね｣
｢ああ、そうだな。あんた達には世話になった。おかげで俺もやっと本気を出して戦える！｣
｢ここからは敵同士だ。手加減はしないよ｣
｢望むところだ！｣
ユウの言葉に嬉しそうに頷いた彼は、リドルに向けて堂々と宣戦布告を行った。
ジャックが戦えると言うということは、サバナクロー寮は今回の事件で大会出場停止にはされなかったのであろうか。
気を失っていたAだけが考え込んでいると、後ろからぽんっと両肩に手を置かれた。
｢よかったら俺達が説明するぞ｣
｢そうそう！ Aちゃんが気を失ってる時に色入あったんだよ〜｣
｢では、お願い致します｣
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みっきーうっきー - とても、面白い作品ですね。更新停止とかやめてくださいね！応援しているので、頑張って下さい！諦めないで下さい！ \`∀´/ (2020年4月14日 22時) (
レス) id: fbdfd6ec63 (このIDを非表示/違反報告)
＊＊(プロフ) - 本編への組み込み方はもちろんのこと、描写のひとつひとつが美しくて読んでいてとっても楽しいです…！素敵な主人公ちゃんと出会わせてくれてありがとうございます。これからも楽しみにしています！ (2020年4月13日 13時) (レス) id: dd9fb51a76 (このIDを非表示/違反報告)
マツリカ(プロフ) - たまらないほどに読み進めてます！！こういう主人公ちゃん大好きです！！！続きを楽しみに何度も読み返してます。応援してます！頑張ってください！ (2020年4月12日 22時) (レス) id: 88d493ffab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆるり | 作成日時：2020年4月12日 18時
