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歓声響く中、やる気満々なエーデュースとグリム、ゴースト達とは真逆の雰囲気を漂わせているAは、ポムフィオーレ寮の運動着を身に纏って会場に立っていた。
｢Aちゃん、すっごく嫌そうだね……｣
｢エキシビションマッチだけなら腹を括ろうと思っていたのですけれどね、ヴィルさんからポムフィオーレ寮の選手として戦いなさいとご指名を受けまして｣
｢それは、それはご愁傷様？｣
｢あの二人……何時か借りを返します｣
｢ははは、お手柔らかにね｣
もうこの際、エキシビションマッチに出るのは仕方が無いと諦めたというのに、それを聞きつけたヴィルによって選手登録されてしまったのだ。
Aの目が死んでいるのはこれが理由である。
この後にも正式試合が待ち構えていると思うと、気分は重くなる一方だ。
もういっその事、自分の魔法は何が出来るのかを明確化させてやるのだと開き直った方が良いのかもしれない。
開始の合図と共に、Aは箒に立って空へと飛び上がった。
｢『
｢え、ちょ、これはやばいっスよ……！？｣
｢全員逃げる準備しとけ！！｣
｢はっ……やってくれんじゃねえか、A｣
――雷を引き起こし、地を割れ。
フィールド全体を見下ろせる程の高さへと上昇したAは、ユニーク魔法を使用して操作可能の雷雲を発生させる。
そして、大量の雷が蒼空を割り、耳をつんざくような雷鳴が轟いたのであった。
＊＊＊
エキシビションマッチを終え、ポムフィオーレ寮代表としての試合も終えたAはユウの見舞いの為、保健室を訪れていた。
実は彼、グリムが後半の試合が始まってすぐに投げたディスクが頭部に直撃し、気を失ってしまったのである。
長く眠っていたが、どうやら打ち所が悪かったわけではないようだ。
｢てなわけで、お前が寝ちゃってる間に閉会式もとっくに終わって、もう会場の撤収作業も始まっちゃってるよ｣
｢どの寮が優勝したの？｣
｢優勝はディアソムニア寮だ｣
｢あーあ。結局、手も足も出なかったっスねぇ。他の寮のヤツらにもボコボコにされるし、今年の大会は散々っス｣
｢レオナ先輩、ラギー先輩！ 目が覚めたんスか｣
｢チッ……この俺が昼寝以外で保健室のベッドを使うハメになるなんてな｣
｢ディアソムニア寮生は一人も此処に運び込まれてないとこがまた、腹立つっスねぇ｣
耳をぺちょんと下げて、ラギーは肩を落としていた。
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みっきーうっきー - とても、面白い作品ですね。更新停止とかやめてくださいね！応援しているので、頑張って下さい！諦めないで下さい！ \`∀´/ (2020年4月14日 22時) (
レス) id: fbdfd6ec63 (このIDを非表示/違反報告)
＊＊(プロフ) - 本編への組み込み方はもちろんのこと、描写のひとつひとつが美しくて読んでいてとっても楽しいです…！素敵な主人公ちゃんと出会わせてくれてありがとうございます。これからも楽しみにしています！ (2020年4月13日 13時) (レス) id: dd9fb51a76 (このIDを非表示/違反報告)
マツリカ(プロフ) - たまらないほどに読み進めてます！！こういう主人公ちゃん大好きです！！！続きを楽しみに何度も読み返してます。応援してます！頑張ってください！ (2020年4月12日 22時) (レス) id: 88d493ffab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆるり | 作成日時：2020年4月12日 18時
