Request：綺麗事の愛 ページ37
｢お願いしますよ〜〜！！｣
｢嫌だと申しているでしょう……丁重にお断り致します。ドアの前から退いて下さいませ、私は部屋へと戻ります｣
泣きつくクロウリー、冷徹という言葉が似合う程の断り方をするA、どうしたものかと頭を悩ませるクルーウェルとトレイン、バルガスの三人。
普段は何やかんや言いつつも要望を受け入れてくれる彼女が、ここまで断固として拒否を続けるには理由があった。
百年以上の歴史を持つナイトレイブンカレッジ。
ライバル校であるロイヤルソードアカデミーと、姉妹校の女子校との三つの学校が集まって小さな舞踏会を行うらしい。
以前に開かれていた舞踏会とは違ったこじんまりとした催しな為、これならばAも参加してくれるだろうと思っていた矢先のこと。
彼女にそのことを伝えたところ、上記のように一刀両断で断られたのであった。
その理由としては、前回の舞踏会の時のRSAの教員の態度が気に入らなかったからである。
｢まるで見世物の様にじろじろと不躾な視線を送り、尚且つ品定めをしてくるような馬鹿共と再び会うなど御免です｣
｢でっ、ですから！ そこは私達教員が何とかしますから！｣
｢舞踏会への参加は強制ではないのでしょう。なれば、私一人が居なくとも問題はない筈です｣
｢半数の寮長が、君が居ないなら参加しないと言っているんだよ｣
｢オクタヴィネルとサバナクロー、イグニハイドと……後はディアソムニアだったな！ 去年は興味本位で参加したから、今年は行く気がないと零していたぞ｣
｢RSAの仔犬共が居るというだけで行きたくないらしいな｣
彼らの感情論や参加率などAの知ったところではない。
彼女が不満げに眉間に皺を寄せ始めたのに気が付いたトレインがルチウスを甘えに行かし、クルーウェルとバルガスが期間限定発売のドーナツとシュークリームを差し出した。
むすっと不機嫌さを醸し出しながらも、Aは渋々ドアの前から移動して、椅子に腰を下ろす。
｢……私が舞踏会に参加したことにより、得られる利をご提示下さい｣
｢エッ｣
｢納得出来ましたら参加致します｣
｢えぇ！？｣
知識量は膨大、口も上手くて外交官という役目を務めることもあったAに対し、口で勝てるわけもないのである。
仕返しのつもりで、Aがクロウリーで遊び始めたことを理解したクルーウェルは愉快そうに口角を上げ、遊ばれている彼のことを鼻で笑った。
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太宰、乱歩などの頭脳派推し - いろんな世界に行ってるみたいなので、其処で知ったボカロなどを歌ってみてほしいです！歌ってみた的な。 (2022年3月14日 3時) (
レス) @page20 id: 6e38a4139d (このIDを非表示/違反報告)
ゆるり(プロフ) - 舞夜桜さん» リクエストですね、大丈夫ですよ！ 喜んで承ります〜！ 少しお時間いただきますね。 (2020年7月27日 21時) (レス) id: 6a421b584d (このIDを非表示/違反報告)
舞夜桜 - モブ男が夢主を襲う｢身体中を触ったり、叩いたりする」 それを目撃したキャラが激おこする。 とか書けますでしょうか？ 無理でしたら大丈夫です！ (2020年7月27日 20時) (レス) id: 7970974f99 (このIDを非表示/違反報告)
ゆるり(プロフ) - ミミズクさん» ありがとうございます〜！！ 無理してませんよ！ 楽しくやってますから！ これからも頑張りますね！ (2020年7月17日 9時) (レス) id: 6a421b584d (このIDを非表示/違反報告)
ミミズク - いつ見ても最高です！更新無理せず頑張ってください!!! (2020年7月16日 23時) (レス) id: e138928b3a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆるり | 作成日時：2020年7月4日 16時
