心の傷〜第二章〜【魔入間・魔d!】

22.サラマンダー ページ22

『さっ、サラマンダーさ』


サラ「おせーよ！！！」


『ひ、ひぃ！！す、すみませんｯ！！』






サラ「…」


『…』


…葬式だ…。


なんて話せばいいんでしょうか…


『み、みみみ、皆さんってとっても優しいですね！』


サラ「…は？」



…死にたい。


『…ぁ、えっ…と…その…ご、ごめんなさい！』


サラ「…なんで謝ってんだよ…


…お前…ノームに何かされたか？」


今まで喋れていなかったのに


ノームさんとは少し違う


『…いえ、特に何も…』


サラ「…嘘ついたら噛み殺す。」


…ﾋｨｨｨｨｴｪｪｪｪｪｪ!!!!!!!!!


『ほ、本当ですｯ！！本当です！！』


サラ「ｯｸｸ…冗談だよ。バーカ、」


『ばっ！？！？』


バカですって！？！？


サラ「…なんで俺が怖くないんだよ。お前」


『え？』


サラ「強がってんのかよ？悪魔様？」


『そ、そんなことは…』


サラ「この世に天使なんて、神なんていない。


この世界は悪魔で出来ている。


…すぐ、悪魔どもは俺を見て恐れ、怖がり、逃げる。


それはなんでかわかるか？」


『…サラマンダーさん…


…違う。違います…』


サラ「同情なんていらないんだよ。


お前が俺を嫌うように、俺もお前が大ｯ嫌いだ。」


『っ！！』


そんなこと…


『…思っていませんよ…。』


サラ「しょーもない嘘つくな。」


『サラマンダーさん！！』


と、彼の頬を掴み顔を近付ける。


サラ「ｯは…？」


『…』


今にも泣きそうな顔でサラマンダーさんを見つめる。


サラ「ｯ//」


『…私は…、大好きです…』


サラ「な、なにいって…」


『サラマンダーさんのこと…大好きですよ…


そんなこと…言わないで下さい…』


サラ「ｯ、どけ…！」


『…さ、サラマンダーさん…！』

















サラマンダーside


『…ｸｿｯ…調子狂う…』


…あの女…


“そんなこと…言わないで下さい…”


『…。』


＿＿＿＿

「＜俺…A様が…好き＞」


『＜…は？＞』


「…＜サラマンダーも、好きでしょ？＞」


『…＜知らねーよ。そんなもん＞』


＿＿＿＿＿＿


“…大好きですよ…”


アイツの顔が頭から離れない。


くそっ、なんだよ…これ…


こんなの…



















俺が…アイツの事を意識してるみたいじゃないか…。

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