高校の王子様！！

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＜Aside>

最終下校時刻が近づいてきた
部活もそろそろ終わらないといけないな

今日はみんな、いつもより頑張ってた気がするなぁ
勇太のアドリブに触発されたのか…何にせよいいことだね

優太「そろそろ帰るかー」
A「だね、帰ろ！」

楽器を片付けて、４人で廊下を歩いていると

顕嵐「あれ、A達も今帰り？」
海斗「一緒に帰ろうよ！」

顕嵐と海斗が私達に合流した

勇太「折角俺らだけで帰ろうと思ったのにー」
優太「邪魔すんなってー」

Ｗゆうたは言葉と裏腹にめっちゃ笑顔だ
みんな仲いいもんね

顕嵐「いいじゃん、人いた方が楽しいっしょ？」
海斗「抜け駆けはさせないぜ！」
玄樹「あー、宮近うるさい！ハウス！」
海斗「えー、冷たいなー！」

２人増えただけなのに一気に賑やかになった
…というか、主に海斗のせいかな
全く……うるさいって怒られちゃいそうだよ

謙太郎「はいそこー、廊下で騒がないー！
…って、お前らかよ」

案の定、生徒会長様のお叱りが飛んできた…

勇太「あっ、安井くんだー！何か久しぶり！」
謙太郎「おっ、神宮寺じゃん、久しぶりだな」
顕嵐「生徒会長とかすごいねー」
謙太郎「いや、顕嵐の妹も一応副会長だからな？」
A「一応って酷い！」

顕嵐と勇太と私と安井くんは中学も一緒だから仲いいんだよね
勇太と顕嵐はこうやって安井くんと喋るのも久しぶりみたい

玄樹「俺、生徒会長と喋ったことないかもしれない….」
優太「なかなか接点とかできないもんなー」
海斗「俺らが一方的に知ってる感じだよね」

なんて３人で話していたから

A「安井くん！この３人と仲良くしてあげて！」
謙太郎「えっ、いきなり…！？
あっ、えーっと、安井謙太郎です、よろしくお願いしまーす」
優太「あっ、岸優太でーす」
海斗「宮近海斗です！」
玄樹「岩橋玄樹です」

突然自己紹介が始まって、とりあえず名前だけは覚えたらしい
…まあ、ここからちょっとずつ仲良くなればいいんだよね

A「ねえ安井くん」
謙太郎「んー？」
A「私達もそろそろもっと仲良くなるべきだよね！」
謙太郎「……は？」

戸惑ったような顔をされる
…そりゃそうか、自分でも意味わからん

A「私、生徒会の人達の中で安井くんだけ名字呼びなんだよ
そろそろ名前で呼んでいいよね？」
謙太郎「……え、いいけど……いきなりだね？」
A「んー、何て呼ぶのがいいかなー？」

謙太郎「『謙太郎』でしょ
てか、ほかの選択肢なんてあげないけど？」

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