お兄ちゃんレンタル店。 #2

episode37 ページ10

優太さいど。

一度家に帰った後、
また、隣の町に探しに行ったり
通行人に聞いてみたり、
携帯に連絡を入れてみたりしたけど、


全然、Aが見つかるような
情報はでてこなかった。


優太「A、どこにいんだよっ、」

prrrrrrr.....



道端にしゃがみこんだ瞬間、
俺の携帯が震えた。



優太「…海斗？」

滅多に電話しないのに……





なんか、嫌な予感がした、


優太「…もしもし？海斗、どうした？」


海斗「もしもし、優太くん、

あのね、今

捜索願の届出を申し込んでるんだけど、
色々、Aについての質問が
わかんなくて…、


優太くん、今からこれる？家から
すぐ近くの警察署なんだけど…」



捜索願…


俺は考えた。


捜索願を出せばAは
見つかるだろうけど、
もし、街とかで捜索願のポスター(？)とかで
変な目とかで見られるのもAは
嫌がるだろうし、








……絶対、Aは帰ってくるから、




優太「海斗、？

捜索願、出さなくて大丈夫。

わざわざ…ありがと」

海斗「えっ、ちょっ、優……」

プッ、



さっさと電話を切り
走り出す。

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