お兄ちゃんレンタル店。 #2

episode36 ページ7

貴方さいど。

外出して30分くらいたった。

貴方「にぃに、まだ着かないのー？」


あれからずっと、
どこに行くのかも教えてくれず、
ただただ歩いてるにぃに。

顕嵐「へへへっ、秘密っ♪」

と笑って、何回聞いても教えてくれなかった。

貴方「いじわるー笑」

顕嵐「いじわるで結構笑

もう着いたんだけど笑」

貴方「まじかっ！」

と顔を上げると目の前には
大きな湖があって、
空を反射して、とても綺麗な景色だった。

貴方「…きれー………」

思わず言葉を失う程の綺麗さで、

顕嵐「でしょ？」

にぃにが振り返り、にこっ、と笑う。





…ふと、この光景が懐かしく感じた。



湖の周りを歩き回り、
二人でベンチに座りぼーっとしていた。



数十分後、

ちょっと赤みがかってきた空を
湖が反射して、より美しさを増した時、

突然、にぃにが話し始めた。

顕嵐「…また、
…またね、来たいなって言ってたんだよ。」

貴方「え、？」

顕嵐「…覚えてないよねっ、」

と頭をぽんぽんと撫でるにぃに。

貴方「…？」

顕嵐「さて、そろそろ帰ろうか、」

またしゃがみこんだにぃに。

貴方「あ、もう大丈夫だよ？歩けるから、」

というと

顕嵐「え、ちょっと心配だなっ、」

貴方「大丈夫ー、
あとさぁ、おんぶもいいんだけどね、

にぃにの顔がよく見えないから、
ちょっと…なぁっ…て」

顕嵐「そんな、可愛いこというなよー////」

私の頭をぺっ、と叩く。

貴方「なっ、叩かなくなっていいじゃんー////」

と2人で笑いながら


手をつないでお店へ帰った。


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にぃに表記が我ながら
少し恥ずかしいです。←

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