お兄ちゃんレンタル店。 #2

episode48 ページ22

貴方さいど。

______________翌日。

昨日、結局
泣き疲れてそのまんま寝たものだから、
帰らずにお店に一泊してしまった。


そして今日、

ついに家に帰る日が来た。



優太「Aー！
俺、ちょっと安井くんと話してくっからー！」


……いつの間にかお兄ちゃんと安井さんが
仲良くなってて笑笑


1人でお店を出て、少し歩く。


……辛かったけどすごい面白かったな


1人でしんみりしていると、



？「A！」
？「Aちゃん！」

背後から何人かの声が聞こえて振り向く。


貴方「廉にぃ、玄にぃ、しょーくん、
にぃに、じんぐ……」


皆、息を切らしていて


廉「ええか、？皆、」

廉にぃが合図を送るように
小さく呟くと他の4人がこくん、と頷く。



貴方「え、なにがはじまるの？笑」←


いきなり真剣な表情になり









5人「A！ 好きです！！」









5人が声をそろえて叫ぶように言った。







貴方「……へ？」



案の定、ポカーンですよ。

彼氏いない歴×年齢の私の初告白が
5人一斉だなんて驚かないわけがない。




玄樹「ちょっと、Aちゃん
凍りついてるけど……」


貴方「いやっ、あのっ、あっ……」


答えなきゃ……




選べないけど、答えなきゃ……っ




無理矢理、落ち着きを取り戻し



私も真剣な表情になる。



貴方「ふぅ……」









よし、



イケる。



大丈夫。





貴方「皆……」

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