お兄ちゃんレンタル店。 #2

episode44 ページ17

勇太さいど。

その後、顔の擦り傷の手当てをし、
泣きじゃくる女の子に話をした。


安井「お名前は？
お父さんとお母さんはどうしたの？」

安井くんが優しく問いかける。



すると女の子は微かな声で



「お父さんも……お母さんも……






Aが殺 しちゃったんだっ……」

と呟いた。


皆、目を丸くした。


貴方「一昨日っ、Aがっ、

ちゃんと信号見なかったからっ、

お父さんとお母さん、
Aの背中を押したから


……トラックに、轢かれた……っｸﾞｽｯ」



一昨日……

こんな、小さい子が目の前で両親が
死にゆく姿を見たら
かなりショックを受けるだろう、

貴方「Aのっ、


Aのせいでっ、
お父さんもっ、お母さんも
いなくなっちゃったんだ……ｸﾞｽｯ」

そう言い、
また泣き出してしまった
Aちゃん、

「全部、Aのせいなんだ」

と言いながら泣いていた。

安井「Aちゃん、

お母さんもお父さんもいなくなったのは
Aちゃんのせいじゃないからね？

大丈夫、大丈夫。」

と、優しくAちゃんの背中をさする
安井くん。





何十分か経てば、
Aちゃんは
だいぶ落ち着きを取り戻した。

そんな時、龍也くんが言った。

龍也「ねぇ、あそこ行かない？」

''あそこ''、とは
俺らがよく行くお気に入りの場所のこと。


龍也「Aちゃん、
元気でるかもしれないじゃん、？」

と柔らかな笑顔で少し恥ずかしそうに
言った。

安井「いいね、行こっ！」

顕嵐「神宮寺は？」

勇太「俺も行く、」

いつも、買い物とかだと渋る
俺でもAちゃんの為なら、
って思って行った。


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回想長くてすいません汗

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