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その日、エレンと私は団長に呼び出されていた。
といっても兵長に
「 明日、エルヴィンがお前に話がある。
エルヴィンの部屋に来い。エレンもいる 」
と言われただけで
実際にエレン本人に呼び出されたか
確認したわけではないのだが。
予定ではもう少し早く向かえるはずだったのだが
訓練が長引き、遅くなってしまった。
急ぎ足で団長がいる部屋に向かう。
聞いた話だと、エレンはもう向かっているらしい。
コンコン、とノックしてから返事を待ち扉を開ける。
中に入ると、そこにエレンの姿は見当たらなかった。
窓を開けているのか、風が吹いてきた。
その風でドアが閉まる。
そこにいたのは兵長やハンジさんなどの幹部たちだけ。
私は口を開いた。
「 どういうことですか 」
自分でも思っていなかったほど冷たい声が出た。
髪の毛が窓から入り込んできた風になびく。
「 君にはある作戦に参加してもらいたい 」
静寂を破ったのは団長だった。
「 どんな作戦ですか 」
私は団長に聞き返す。
だが、次に口を開いたのはハンジさんだった。
「 私から説明するよ。
私たちは数日後に行われる壁外調査で
何者かの襲撃があると考えているんだ 」
「 襲撃？ 」
私は思わず聞き返した。
「 あぁ。
そして、何者かというのは兵団内しかも104期生
に潜んでいる可能性があると私たちは睨んでいる 」
その言葉を聞いた瞬間、私は確信した。
私は今、この人たちに試されていると。
同時にこうも思った。
私も幹部たちのことを試してやろう、と。
バカにするかのように私は言った。
「 本当に104期生にその襲撃者がいるとして
それを私に伝えてどうするんですか？
もし私が襲撃者の協力者…諜報員だったとしたら？
私にそれを伝えたらあなたたちの考えた作戦、
すべて無駄になってしまうんじゃないですか？ 」
実際に腹が立った様子の人もいたが
ほとんどは先ほどと変わらずただ口を閉ざしていた。
つまらない。思わずため息をつく。
「 わかりました。いいですよ 」
その言い切った瞬間
ハンジさんの表情が一気に明るくなる。
「 助かったよ！！！
訓練兵時代は不真面目だったらしいけど
Aの実力は本物だって聞いているよ！！ 」
ハンジさんが何やら言っていた気がするが
興味のなかった私は話を進めようと口を開いた。
「 それで、どんな作戦なんですか 」
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ガール - 最高過ぎます！ (2018年9月16日 19時) (
レス) id: 9eb3ea7897 (このIDを非表示/違反報告)
?.ﾟ織姫のゆーな(プロフ) - 雨屋まほろさん» わわ、コメントありがとうございます！そう言っていただけるととても嬉しいです…。声が聞こえてナイフを手に取るシーンは前々から書いてみたいなと思っていまして、そんな細かいところまできちんと読んでくださるなんて励みになります。本当にありがとうございます！ (2018年7月26日 11時) (レス) id: caa1caa173 (このIDを非表示/違反報告)
雨屋まほろ(プロフ) - 進撃の夢小説でこんなにも心をうたれたのは久しぶりです。気の利いたコメントはあまり書けないので一言で言わせていただきますと、めちゃくちゃ面白いです……声が聞こえてきてナイフ手に取るシーンがとてつもなくよきです…… (2018年7月25日 22時) (レス) id: 83522f25c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：?.ﾟ織姫のゆーな | 作成日時：2018年7月25日 0時
