10th ページ11
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大岩の近くが光る。
エレンが巨人化したのだ。
私の任務は
エレンが扉まで大岩を運ぶ間
巨人を近づけないように討伐すること。
ミカサはエレンにより近い場所で
私はエレンより少し離れた場所で巨人を討伐する。
アルミンは巨人を壁に引きつける役だ。
出来る限り、人を死なせたくないのなら
壁により多くの巨人を引きつけなくてはいけない。
屋根の上にのぼる。
巨人化してからもう数分は経っていると思うが
エレンが大岩を運んでいる気配はない。
そのとき「 作戦失敗 」を意味する信煙弾が上がった。
まさか、と思いエレンの元に向かおうとしたが
思いとどまる。
単独行動は禁止。
初陣のときはそれを破り
訓練兵34班を探しに向かった。
だが、私の周りに巨人がいないだけで
私と同じ班の人たちは
今まさに戦っている最中かもしれない。
大丈夫。
きっとミカサが…。
ミカサがだめでも、アルミンがどうにかしてくれる。
今は信じろ。
自分の任務を全うしなくては。
私はアンカーを差し、移動をした。
エレンならきっとやってくれるって信じてるから。
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もう何体の巨人を討伐しただろう。
近くには3体の巨人が倒れている。
エレンはどうなった？
作戦失敗の信煙弾が上がってからなんの合図もない。
上手くいっているのか、それとも全滅か…。
どうしても悪い方向に考えてしまう。
でも、今は考え事をしている場合ではない。
扉からはどんどん巨人が入ってきている。
人間が多いわけではないのに
何故こんなにも巨人が入ってくるんだろう。
…エレンに引きつけられている？
なら、エレンの近くは
もっと酷いことになっているかもしれない。
この辺りに巨人はもう少ない。
エレンの近くにいってみよう。
.
エレンがいるであろう辺りまで来てみると
そこはまさに地獄だった。
血の匂いが辺りに充満している。
いったい何人が死んだのだろう。
と、巨人の足音がすぐ近くから聞こえた。
顔を上げると視界に入ってきたのは
大岩を持ち上げている巨人。
あれはエレンだ。
作戦は、失敗ではなかった。
扉まではあと少し。
だが、巨人はたくさんいる。
エレンを守らなくては。
巨人にアンカーを差した。
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扉の前に巨人がいたがリコさんが目を潰し、
ミカサがうなじを削いだ。
そのすぐ後、エレンが大岩で扉を塞ぐ。
人類が、初めて巨人に勝った瞬間だった。
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ガール - 最高過ぎます！ (2018年9月16日 19時) (
レス) id: 9eb3ea7897 (このIDを非表示/違反報告)
?.ﾟ織姫のゆーな(プロフ) - 雨屋まほろさん» わわ、コメントありがとうございます！そう言っていただけるととても嬉しいです…。声が聞こえてナイフを手に取るシーンは前々から書いてみたいなと思っていまして、そんな細かいところまできちんと読んでくださるなんて励みになります。本当にありがとうございます！ (2018年7月26日 11時) (レス) id: caa1caa173 (このIDを非表示/違反報告)
雨屋まほろ(プロフ) - 進撃の夢小説でこんなにも心をうたれたのは久しぶりです。気の利いたコメントはあまり書けないので一言で言わせていただきますと、めちゃくちゃ面白いです……声が聞こえてきてナイフ手に取るシーンがとてつもなくよきです…… (2018年7月25日 22時) (レス) id: 83522f25c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：?.ﾟ織姫のゆーな | 作成日時：2018年7月25日 0時
