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ラーメンを注文し、2人ではんぶんこした
「はんぶんこ!Aとはんぶんこするの!!」と言う翔太は私を殺すくらいの威力があった
喜んではんぶんこした
「次は・・・ゲームセンター行きたい!!」と翔太が言ったので二つ返事で了承した
でも・・・ちょっと心配事がある
同年代の子に私を見ながら「あの人だれ?」と聞かれたら翔太は必ず「僕の彼女!」と笑顔で言うはず
そしてそれを聞いた同年代の子は親に言うかもしれない。それはマズい。
変に怪しまれてはいけない
「バーゲン中!!!服がお安くなっておりまあす!!!!」
ダダダダ、というような音が聞こえてくる
見れば主婦達が服を求めてダッシュしてくる
人の波ではぐれてしまうかもしれない
「翔太、絶対手を離さ・・・」
そこで私は気づいた
私は何も無い床に話していた
いるはずの翔太は、いなかった
私の頭が真っ白になるには充分だった
そこからはもううろ覚えだ
覚えている事といえば店員さんに「もう閉店時間ですので・・・」と言われた事くらい
もう、翔太に会えないのかな
その事しか頭にない
気付けば私は泣きながら歩き、家に帰っていた
・・・ここ、翔太の家だ
いる訳無いけど、確認したい
合鍵を使ってドアを開ける
「おかえり、A」
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