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そこには
玄関の段差に座る翔太がいた
「ゴメンねA。俺、騙してた」
・・・ショタの翔太の一人称は「僕」のはず
「・・・いつから記憶があったの」
「いつからも何も、最初から記憶はあったんだよ?」
「それなら何で、ないフリしたの」
「何となくだけど、Aがショタコンな気がして確かめたかったんだ。まあ、案の定って感じだけど」
驚きで上手く動かない頭で必死に質問する
そんな私と対照的に翔太は余裕綽々というか・・・嬉しそう?
「その泣いたあと・・・俺を想って泣いてたの?
やっぱりあの時はぐれて1人で帰って良かった」
「俺の事ずっと考えてたんでしょ?俺だってずっとAの事考えてたのに、Aの言う「好き」は違う気がして・・・だから騙したんだ、ゴメンね」
「ううん。不安にしてゴメン」
「謝らなくていいのに・・・ねえA」
「俺の想いとAは一緒だよね?」
何を今更
「当たり前でしょ」
「じゃあ、ずっとそばにいてよ」
「俺の家にいて」
「俺の言った事だけして」
「俺と一緒に死のう?」
・・・ん?
「え、急にどうしたの?」
想いは一緒なんでしょ?
そう言った彼の目は
怪しく輝いていた
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