35 : 君だから ページ35
一瞬ホッとして力が抜けてしまった。
ハッとして中也に問いかける。
『何で中也が此処に？』
｢手前ぇこそ。もしかして記憶が戻ったのか？｣
『良く分かったね...流石中也』
｢!?本当に!?｣
冗談で言ったつもりだったのだろう。中也は驚きを隠せないと言うような視線を此方に向けた
｢あぁ！もう少しだったのですが、邪魔が入りましたね！｣
そうだった。今は戦闘中。こんなことをしている暇は無い。
『感動してる場合じゃないよ中也！』
｢はぁ!?感動なんてしてねぇ！｣
私は中也の横に並ぶ。
｢この感じ懐かしいな...｣
『そうだね...』
自然と笑みがこぼれた。
中也と居ると安心する。
と、臨戦態勢になりながらも中也がポツリと言った。
｢なぁ、A。さっき手前ぇが叫んでるの聞いて思ったんだけどよ...手前ぇあの時の狐の面の女だろ？｣
『!?覚えてたの!?』
｢やっぱりな...なら尚更蹴りつけなきゃだよな？｣
そう言って不敵に笑う。
あぁこの人には何もかもお見通しなのかもしれない。
｢セトって奴の事は手前ぇは倒せねぇんだろ？なら俺に任せろ。手前ぇはボスをぶっ飛ばす事だけ考えろ｣
頼りになり過ぎるなぁ。
『...ありがとう』
私は小さな声で呟く。
｢おう...あいつの仇、とってやれ｣
私は覚悟を決め、真っ直ぐにボスの事を見た。
｢後からやって来てなんですか？とても面倒ですね！｣
セトが動き出すと同時に私と中也も地を蹴った
｢A君...君はどれだけ私の邪魔をすれば気がすむんだい？｣
『邪魔？私は貴方の邪魔をした覚えはありませんが？』
私は笑みさえ浮かべてボスの元へ飛んだ。
｢君達は私が育てた。なら私の所有物だろ？｣
『私達は物じゃない!!!』
私はボスと自分だけを囲むように炎の円を作る
『異能力!!!炎龍!!!』
私はもうあの時とは違う。
もう過去から逃げない。
私は安心してボスの事だけ考える。
背中を預けているのが君だから...。
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 28人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
五月雨 葵 - 燈灯さん» ありがとうございます(*^^*)次回作も頑張りますね！ (2019年12月7日 10時) (
レス) id: 6b73f14aeb (このIDを非表示/違反報告)
燈灯(プロフ) - 完結！お疲れ様です！！五月雨葵さんの作品大好きです！！次回作も期待してます (2019年12月6日 15時) (レス) id: 71f779eec0 (このIDを非表示/違反報告)
五月雨 葵 - 月夢風花さん» ありがとうございます(*≧∀≦*)次も頑張ります!!! (2019年12月4日 17時) (レス) id: 6b73f14aeb (このIDを非表示/違反報告)
月夢風花 - 長編完結おめでとう！！すごく面白くて、好きです！次のも楽しみ！ (2019年12月3日 22時) (レス) id: c8e9b80948 (このIDを非表示/違反報告)
五月雨 葵 - 燈灯さん» ありがとうございます!!!応援を糧にこれからも頑張ります!!! (2019年12月1日 7時) (レス) id: 6b73f14aeb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：五月雨 葵 | 作成日時：2019年9月28日 19時
