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「遊びじゃ、ないんです」
今にも溢れそうな涙を浮かべ
ギュッと、拳を握った
ああ、もう
辞めてくれ
これ以上揺さぶるのは止してくれ
「じゃあ、俺も真剣に言う
俺はお前と付き合えない。遊びでも、本気でも」
きっと今
俺は物凄く酷い顔をしているんだろう
女子生徒を睨みつけるなんて
余裕が無さ過ぎる
「お前、明日テストだって分かってるのか
前日に 俺が個人的に生徒と話していて 周りからどう思われると思う？」
「俺が好きなら、俺が困るような事はするな」
「その前に、お前は俺の事が好きじゃない」
「錯覚なんだから」
さすがに酷過ぎるだろう
心の中のもう一人の俺が言った
だけどもう、止まらないんだ
止まれないんだ
俺はもう、引き下がれないんだ
「せ、んせ…」
ポロっと一つ、大粒の涙が落ちた
その瞬間
何かが壊れたように、彼女は泣いた
抱き締めてやろうか、
これで俺の気持ちが軽くなるなら
…それくらい構わないだろう
そう手を伸ばそうした時
『俺はお前と付き合えない』
さっき自分が言った言葉に、その行動を止める
これ以上、彼女を傷つけてどうするんだろうか
もし抱き締めたら
余計、こいつを傷つけるんじゃないだろうか
俺は嫌われる事を選んだのだから
最後まで、やり遂げなければ
辛くても、苦しくても
こればかりはどうしようも出来ないのだから
伸ばした手を、白衣のポケットに入れた。
俯いた彼女から流れる涙は
この部屋を潤して 溶けていくような気がする
「用が済んだら帰れ、俺は忙しいから」
冷たい視線、そして追い出すような仕草
冷血人間に戻った俺は
涙する彼女を追い出して、静かに涙を流した
頭痛薬、さっきルハンに貰った薬の裏には
[ 早く元気になってください ]
純粋な、彼女の心が入っていた
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IRa(プロフ) - さくみんさん» レスありがとう！読んでくれてありがとうね。そろそろるうちゃんのお話を書こうかなーなんて考えてます。笑ショウタイムもう一回して欲しいな…なんて考えてます。笑 (2014年3月27日 0時) (
レス) id: 254cfcd45f (このIDを非表示/違反報告)
さくみん - 読みました！！カイ君、生物か数学っぽい！白衣やばいわwるぅの憂鬱、感情移入しちゃったよ・・・。もう、切なすぎる！今回もiraおんに独特の世界観でした！そして、カイヨル！estでもやばかったもんね！ちゃに、やばい・・・。 (2014年3月13日 22時) (レス) id: f0528f3edf (このIDを非表示/違反報告)
IRa(プロフ) - 美優さん» ありがとう！いつも励みになってる~~ また書けるように頑張るね~~ (2014年1月25日 13時) (レス) id: 422890ccf1 (このIDを非表示/違反報告)
美優(プロフ) - この作品も本当に楽しかったよ！！ほんとに、素敵な時間をありがとう！これからも小説、楽しみにしてます！ (2014年1月23日 13時) (レス) id: 5c50b9abe2 (このIDを非表示/違反報告)
IRa(プロフ) - さらさん» そんな勿体ないお言葉TT ありがとうございます~~ 読み進めていただきありがとうございました！これからもどうぞ、宜しくお願いしますね~~ (2014年1月23日 10時) (レス) id: 422890ccf1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：IRa | 作成日時：2014年1月15日 18時
