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準備室に入ると
一気に身体の力が抜けた
今日の、心配そうな目
そして俺を貫く視線
全てが痛くて、痛くて
どうしようもなく苦しかった
「先生」
こいつはいつも、来て欲しくない時に現れる
何なんだ
そんなに俺を苦しめたいか
そう強く当たってみたって
彼女はきっと、深い蒼色で俺を包み込むに違いない
きっと彼女は、そういう女だ。
「テスト期間だ、帰れ」
伸ばそうとした手が見えた。
こいつに触れられたら、
一体、どうなってしまうのだろうか
「触るな」
荒くなる息の中、必死で彼女と距離を取る
視界が揺れる
そして、気分も悪い
冷静な判断が出来なくなってしまうまでに
彼女を早く追い出さないと
「先生…」
アクアブルーが揺れた
彼女を支配する水も 同じように揺れた気がする
「いいか、俺は辞めとけ」
虚ろな目で、釘を刺して
どうか帰ってくれる事を願う
俺は保身的に自分を守ろうとする最低な大人だ
だから、こんな奴辞めとけ
「確かに、一時的に教師が良く見えたりする時かもしれん
だけど、それはただの錯覚だ
お前はほら そんな事でハメを外さないと思うし…」
「先生、」
捲し立てるように、そう言えば
Aが遮るように俺の名前を呼んだ
「先生」
潤むような目で俺を見つめる
その目は海のようで
吸い込まれて溺れそうになる
こいつはとても、怖い
「私、本気です。本気で、好きなんです」
耳を塞いでしまいたかった
この想いが邪魔にならないように、蓋をしようと思ったのに
それまでも外れて、溢れてしまいそうだった
「…俺は応えられない。同じ年の奴に目を向けろ」
哀れな男、キムジョンイン
俺は教師という仮面を被った弱い男だ
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IRa(プロフ) - さくみんさん» レスありがとう！読んでくれてありがとうね。そろそろるうちゃんのお話を書こうかなーなんて考えてます。笑ショウタイムもう一回して欲しいな…なんて考えてます。笑 (2014年3月27日 0時) (
レス) id: 254cfcd45f (このIDを非表示/違反報告)
さくみん - 読みました！！カイ君、生物か数学っぽい！白衣やばいわwるぅの憂鬱、感情移入しちゃったよ・・・。もう、切なすぎる！今回もiraおんに独特の世界観でした！そして、カイヨル！estでもやばかったもんね！ちゃに、やばい・・・。 (2014年3月13日 22時) (レス) id: f0528f3edf (このIDを非表示/違反報告)
IRa(プロフ) - 美優さん» ありがとう！いつも励みになってる~~ また書けるように頑張るね~~ (2014年1月25日 13時) (レス) id: 422890ccf1 (このIDを非表示/違反報告)
美優(プロフ) - この作品も本当に楽しかったよ！！ほんとに、素敵な時間をありがとう！これからも小説、楽しみにしてます！ (2014年1月23日 13時) (レス) id: 5c50b9abe2 (このIDを非表示/違反報告)
IRa(プロフ) - さらさん» そんな勿体ないお言葉TT ありがとうございます~~ 読み進めていただきありがとうございました！これからもどうぞ、宜しくお願いしますね~~ (2014年1月23日 10時) (レス) id: 422890ccf1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：IRa | 作成日時：2014年1月15日 18時
