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『ねえ、タケオミ。タバコってオイシイ？』
「んー、美味くはねーんじゃねえの」
『そうなの』
「吸ってみるか？」
『えっ』
その提案はなんとも珍しいものだった。
梵天の中でも特に常識人の彼は滅多にそのようなことを口にすることはなく、どちらかというと制止する立場なのだ。
明司は短くなったタバコを片手に近寄ってくると、Aを追い詰めるようにそっと壁に手を付く。
『た、タケオミ…？』
「こういう時は目ェ、瞑るもんだろ」
『え、ア…』
迫ってくる明司の雰囲気に飲まれたAは言われるがままに目を強く閉じる。
しかしいつまで経っても反応のない明司にゆっくりと目を開けると明司の代わりに見えたのは息を荒らげた九井だった。
そして、そのまま視線を下げると足元で伸びている明司の姿。
「大丈夫か、A」
『あ、カクチョー…』
「お前、何雰囲気に流されてんだA！」
『そ、そんなに怒るなヨ…』
それにタケオミがいつもと違ったから…、と怒鳴る九井から視線を逸らせば九井はイラついたように頭を搔く。
鶴蝶は助け舟を出すべく、未遂だから結果オーライだろ、と苦笑を浮かべれば九井は明司の襟ぐりを掴み怒りのままに引き摺っていく。
「悪いな、A。あいつらもう三徹目なんだ」
『そーなの…』
「かくいう俺もなんだけどな…」
『エッ』
そう呟いた鶴蝶は寒いから中入ろうぜ、とAが持つ紙袋を手に取るとエスコートするように二階へと導いてくれた。
『カクチョーも大変なのにごめん』
「これくらい気にすんな」
困った時はお互い様だろ、と言うものの完全に目が座っている。
さすがにまずいと思ったAは事務所に着くなり、少し仮眠しなヨと仮眠室へと鶴蝶を押し込む。
覗けば、先程押し込んだ鶴蝶を筆頭に、九井、明司と仮眠室は死屍累々とした有様だった。
『ダメだこりゃ』
後日、Aに謝罪する明司がいたとかいないとか。
今日も弊社は元気です。
END.
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比嘉槐 - 何回読んでも面白いですwそしてやっぱりイラストが上手い！頑張ってください！！╰(*´︶`*)╯♡ (12月1日 21時) (
レス) @page15 id: 0ffcd0578b (このIDを非表示/違反報告)
一尺八寸一犀 - ハァァ…面白すぎん？なんなの？というかイラストうますぎません⁇主人公君好きです…。春ちゃんも可愛いし灰谷兄弟もイイ///これからも頑張ってください！更新楽しみに待ってます！！ (8月19日 13時) (レス) @page15 id: 58171344cf (このIDを非表示/違反報告)
774(名無し)(プロフ) - ニャオさん» わたしより上手い人は五万といます…でもそう言って貰えて嬉しいです！ありがとうございます！(´∩ω∩`*) (2021年10月23日 23時) (レス) id: 50213264b4 (このIDを非表示/違反報告)
ニャオ - あぁ、何だただの神絵師か・・・ (2021年10月23日 17時) (レス) @page1 id: 976bfd9362 (このIDを非表示/違反報告)
ふじ(プロフ) - はい、ご無理のないペースで頑張って下さい！！楽しみに待ってます！！ (2021年10月22日 22時) (レス) id: 7db00b7f42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：774(名無し) | 作成日時：2021年10月16日 0時
