永遠のその先へ 【ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない】

７章 合わない波長 ページ33

「Aさん、今から漫画家の岸辺露伴先生の家を訪ねようと思ってるんですが、一緒に来ない？」


家へ帰っている途中、康一と、確か....間田さんに誘われた。


その事よりも、岸辺露伴に会えるとなってはジョジョファンとして、行かずにはいられなかった。



「行きます！ぜひ、行きましょう！」


そして、私たちは岸辺露伴の玄関前まで来ていた。


「こ、康一。よろしくお願いします。」

「え？！僕？！」


少し躊躇いながら、康一はインターフォンへ手を伸ばす。


ガッシィッッ！！

「ヒッ？！」


康一の腕が何者かに強く捕まれた。


恐ろしい顔で私たちを見下ろすのは、あの岸部露伴だった。


「岸辺....露伴ッ。」


「何者だ、君たちは。」


その後、私たちは岸辺露伴のファンであると伝えると、快く家へ招き入れてくれた。



岸辺露伴はサインペンを取ってくると言い、台所へ席を外した。


「なぁ、アレ見たいと思わない？！」


間田は興奮した様子で岸辺露伴の生原稿を手に取った。

「あ、それは、止めといたほうが....。」


私の言葉も虚しく、すでに私たちは原稿を見てしまった。


生原稿は躍動感がより一層感じられ、衝撃が体を走った。


「わ、す、凄いッ....こんなッ！」


「やっぱりな。君たち、見ると思ったよ。」


「？！」


後ろには岸辺露伴が立っていた。


蜘蛛を手に取り、舐める露伴に吐き気がしたのか、間田は嘔吐した。


「やぁっ......あー、吐いちゃった。」


すると、岸辺露伴は嘔吐した間田をスケッチし出す。



「うそっぽくなったよ...もういいやめだ。ウソッぽい事はやめてくれ。いい作品のためにならん」


岸辺露伴は変わった男だ。


蜘蛛を舐めるとか、そういうことじゃなくて......


なんか、こう......。



そう思ったのもつかの間、岸辺露伴のスタンド攻撃により、私の体は後方に倒れる。


「何ッ？！」


岸辺露伴が私の方へ近づき、しゃがんだ。


「東方A。B92、W60、H88。初潮があったのは13歳の頃、ファーストキスは弟の仗助。仗助以外とはキスをしたことが無い。


へぇーっ、キスをしたことないのかい、君？


顔は美人じゃあないか。」


「何ッ＿＿＿！！」


言い終わらないうちに、露伴は私の唇にかぶりついた。


「んッ......あッ」


露伴の舌が私の舌を絡めとる。


「きッ......岸辺露伴ー！！」



康一が怒鳴る


濃厚なキスに、私は溺れそうになった。

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