6章 お父さん ページ31
「私は家の段差か分からないけど、とにかく角で頭をぶつけたの。
だから、私はスタンドで相手を即死させられる。
アンジェロを瀕死に出来たのは、アイツが体験していたんじゃあなくて、私が体験してたってことよ！」
息が上がる。
頭のなかは熱が回ってクラクラする。
本当の自分をさらけ出せた、やっとだ。
十年前から、この時をずっと待っていた。
楽になった。
これで、私が仗助達の前から消えれば宙ぶらりんの私も少しは報われるかな。
「そうか、それは大変だったな。それで、Aはどうありたい？」
「え？」
思考が止まる。
私が想像していたのは、ジョースター家ではないのなら、この件に関わる必要がない。
だから、家を出ていけとか、死んだヤツなんか気持ち悪いから消えろとか、
そんなのだと思ってた。
承太郎さんは私の目をしっかり捕らえて、離さなかった。
ジョセフは私を真剣な眼差しで見つめている。
仗助はうつむいて、苦しそうに顔を歪める。
私はどうありたいんだろう。
生まれ変わりたいとか、微塵も思ってなくて...。
望んでないのに、どうありたいとか決められない。
「私は＿＿＿＿。」
「A、オメェはよー、俺の姉ちゃんだ！
何回死んでても、今は俺の姉ちゃんだ！
俺がAを信用してやらないとなんねぇのに、最初に疑っちまったのはよォー...。
その、悪ィと思ってるよ。
でも、オメェの前世のこととか聞いてたらよォ、俺が守ってやんなくちゃって、思っちゃった訳なのよ。
だから、その....。」
私は仗助のその言葉を聞いた瞬間、胸にグッとくるものがあって、
思わず立ち上がってキスをした。
「なッ＿＿＿！？」
仗助はゆでダコのように顔を赤くした。
「私のこと、守ってくれるんですよね？仗助？」
何だか、今まで考えていたこと、全てがバカらしく思えてきた。
「私、仗助のこと、世界で一番可愛い弟だと思ってるから。」
承太郎さんは大人っぽく微笑み、お父さんは、我が子を見守る父親の目をしていた。
仗助が私に近づき、おでこにキスをした。
「俺、絶対Aを守るから。」
私は仗助の体をもう一度、強く、強く、抱きしめた。
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うゆ@uyu(プロフ) - 勉強は許可しないィィィ！！！ (2021年11月16日 17時) (
レス) @page9 id: e2f46f9938 (このIDを非表示/違反報告)
初流乃 - わ、お気に入りが！！21人の方に！？ありがとうございます (2017年3月21日 11時) (レス) id: f4cd32f168 (このIDを非表示/違反報告)
初流乃 - お待たせして、すみません！りんりんさん、応援ありがとうございました。無事、公立に合格しましたので、更新していきます！ (2017年3月21日 11時) (レス) id: f4cd32f168 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん - 受験頑張ってください！！p(^_^)q更新楽しみにしています！！ (2017年1月14日 18時) (レス) id: fc8b7667f1 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん - 受験頑張ってください。応援してます！！ (2017年1月13日 9時) (レス) id: fc8b7667f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：初流乃 | 作成日時：2016年12月12日 14時
