■02:EVERYDAY[日常] ページ2
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「ばあちゃん、俺学校行くけど」
「はい、いっておいで」
狭苦しく埃臭い、古びた狭いアパートの一室。俺はテレビを見ている祖母に言葉を投げ掛けて足早に家を出た。
俺は祖母と二人暮らしで、父親はとうに家を出ていき、母親は癌で死んでしまった。お陰で俺は毎日毎日バイトに明け暮れ、貧乏に生きている訳である。…別に、だからって何かしてほしいとかって訳じゃないけど。
自転車に股がり、イヤホンを耳に着ける。
学校間近の階段坂に差し掛かった時。女子達の黄色い声が、イヤホンを通してもこの耳を突き抜ける。その甲高い声は「JOJO」「JOJO」と繰り返している。あまり興味はないが、JOJOと言えばこの学校でもイケメンと──それでいて、最強の不良とも名高い男である。
「(相変わらずだな…不良の何処が良いんだか)」
自分で言うのも何だが、俺は割りとモテる方だと思っている。が、それ以上にJOJOはモテモテだ。俺が女だったら絶対あんな不良に恋はしない。怖いじゃないか。…女だったら？ いや違う。語弊だ。“俺は女だ”。
溜め息を吐きながらもう一度JOJOの方を見上げる。するとJOJOは足をガクンと曲げて、その大きな体を反らせながら階段から宙を舞って落ちてきた。足から血が出ている。彼が木に落ちるまで──その数秒の間だったが、確かに、足から血が出て“から”落ちた。木で切れたのではない。
そして妙な点がもう１つ。まさか、とは思ったが俺は一人で首を横に振る。
「(いやいや、嘘だろ。JOJOが俺と同じ…訳が無くも無いな。アイツなら有り得る。が、有り得たとて俺には関係ねー)」
先程、本当に一瞬。木に掴まるもう一本の腕が、JOJOから出ている様に見えた。それは俺が持っている力…『
にしても、何故急に足が切れたのか。あるのならば他のスタンド使いの──…。
「──！」
一人の赤髪の男が、俺の横を通り過ぎた。凍り付く程、不思議なオーラを纏って。その男はJOJOにハンカチを差し出すと、『花京院 典明』と名乗ってその場を去っていった。
俺は一度降りかけた自転車にもう一度乗ると、JOJOと花京院を交互に見た。
誰がどうなろうと、俺には関係のない事だ。
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カレーライス(プロフ) - 鼎さん» ありがとうございます！ そう言ってくださると、モチベーションが上がって書くのが楽しくなります！ これからもよろしくお願いします！ (2019年11月26日 21時) (
レス) id: 62819c8559 (このIDを非表示/違反報告)
鼎(プロフ) - すっごい面白いです…一気読みしてしまいました…！更新はご自分のペースで無理をなさらない程度に頑張ってください...！ずっと応援してます！ (2019年11月25日 7時) (レス) id: 7b1eca840c (このIDを非表示/違反報告)
カレーライス(プロフ) - ASTEさん» ありがとうございます！ 頑張ります！ (2019年8月16日 12時) (レス) id: 62819c8559 (このIDを非表示/違反報告)
ASTE(プロフ) - めっちゃ好きです！！！更新頑張ってください！！！ (2019年8月15日 19時) (レス) id: 2389d4e467 (このIDを非表示/違反報告)
カレーライス(プロフ) - ツティスさん» 感想を言って頂けて嬉しいです。これからも、龍兎たちをどうぞよろしくお願い致します！ (2019年8月10日 16時) (レス) id: 172c2d6dd4 (このIDを非表示/違反報告)
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