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初めての柱合会議を終え、雪園と共に甘味処へと向かった。
「少し遠い場所にあるんですが…」
「構わない!是非連れて行ってくれ!」
わざわざそこに行くのだから、大層甘味の美味い場所なのだろう。
芋羊羹でも食べようか…
栗饅頭も良いな、とつい食べ物に思考がいってしまう。
「煉獄さん、初めての柱合会議、どうでしたか?」
隣から心地の良い声が聞こえ、脳内から芋羊羹やら何やらをかき消した。
いかんいかん、隣に女性が歩いているのに食べ物のことしか考えないなど、失礼だ。
「そうだな!実力者が揃っているだけあり、会議の内容は密でとても充実した時間だったと思う!」
率直な感想を述べると、雪園は目を細め笑みを零した。
「流石ですね…素敵な感想です」
自分と同じ十九歳とは思えぬその表情に、不覚にも胸が締め付けられるような感覚がした。
以前会った時よりも、なんというか…
美しさが、増している気がする。
「…愛らしい」
思わず、そんな言葉が口からもれてしまった。
ハッと雪園を見ると、パチリと目が合った。
雪園が、頬を赤く染める。
「お世辞はお止め下さい…」
恥じらう姿も愛おしく感じ、自分の体温も上昇していく。
よもや、これは………
「あ、もうすぐ着きますよ」
話題を逸らすように、雪園は人で賑わう通りを指さす。
しかし、俺は雪園から目を離せないでいた。
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フェイタン - すーーーっごくよかったです!!(泣) ありがとうございましたーー!!!! (2019年12月7日 23時) (レス) id: 45eedb7288 (このIDを非表示/違反報告)
煉獄さんの嫁になりたい(プロフ) - どうしてくれるんですか……バスタオルがびしょ濡れなんですけど!私を脱水症状にさせる気ですか!最高でした有難うございます! (2019年11月13日 16時) (レス) id: 60ba35ccc3 (このIDを非表示/違反報告)
リズ(プロフ) - 凄く面白かったです!ありがとうございます!他作品も頑張って下さい! (2019年11月3日 19時) (レス) id: 96dd58bc45 (このIDを非表示/違反報告)
みーた(プロフ) - 眞孤さん» コメントありがとうございます!私も師匠大好きなのでとっても嬉しいです! (2019年10月29日 19時) (レス) id: 8487e33076 (このIDを非表示/違反報告)
眞孤(プロフ) - 今日見つけて一気に読んでしまいました…!とっても面白かったです!特に師匠が好きでした…オリジナルで書けるなんてすごいです!( ´艸`)とっても素敵な作品をありがとうございました! (2019年10月28日 2時) (レス) id: 38cda14dee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みーた x他1人 | 作成日時:2019年10月12日 13時