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第4話 出会い1 ページ8

予想以上にイケメンで、驚き戸惑ってしまった私は口篭ってしまった。



『あの、えーっと…』



周りから見れば"挙動不審"。



きっと、この人からも怪しいヤツと思われてるのだろう。



…なんて思ってたら



「若しかして迷子?お母さんとはぐれたの?」



その人は屈み、私と目線の高さを合わせ、頭ポンポンした。



もう一度言おう、頭ポンポンした。



こんなイケメンから頭ポンポンされることなんて、もう二度とないだろう。



嬉しかったが、少し恥ずかしくて。



顔も熱くて。



やっとの思いで出せた言葉は私が聞きたかったことではなくて、



『迷子じゃないです!!子ども扱いしないでください!!私19、19歳ですー!!』



照れ隠しの怒鳴り声だった。



「えっ、そうだったのか。ゴメンね?それで、俺に何か用かな?」



急に怒鳴ったから、はっ?と言われ罵倒されるのかと思いきや、なんという神対応でしょうか。



一気に私の顔は青ざめき、ヒヤリとした。



私はその人から視線を外し、



『えっと…この辺りで部屋探してるんですか?』



と聞くと



「そうだよ」



チャンス到来。



『じゃ、じゃあMANKAIカンパニーはどうですか!?』



私は、このチャンスを逃さぬよう聞いてみる。



『今、住み込みの団員を探してるんです!!』



「住み込み…」



少し、食いついてくれた。



私は追い打ちを掛けるよう、話を続ける。



『平日の夜と週に2回、稽古に参加して公演に出てくだされば寮費と朝晩の食費共に無料です!』



「寮費と食費タダ…1人部屋は出来ますか?」



『それは他の方と相談してになりますが…話だけでも聞いてみては頂けませんか…?!』



少し迷ってはいたが、その人は



「…分かりました、では是非詳しくお話を聞かせて下さい、お嬢さん?」



と言ってくれた。



最後のお嬢さんっていう時の笑顔がイケメンで眩しくて、私はその後その人の顔を直視出来なかった。



『は、はい…、あの、ではこちらに着いて来て下さい!責任者の元にお連れしますので!』



私はその人の方は向かず、先輩達がいた所に足を進める。



……そう言えば、この人の声、どこかで聞いたことある気がする。



それを思い出すのは、少し後のお話。



To be continued…

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設定タグ:A3! , 茅ヶ崎至 , 摂津万里   
作品ジャンル:アニメ
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摂津至 - 凄く面白かったです!続きが楽しみです!更新頑張って下さいね(*^^*) (2018年3月10日 20時) (レス) id: 2c38c5a086 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:じぇま | 作成日時:2017年7月27日 2時

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