とある話 18 ページ20
水木「え？なにをだっておいちょ、」
水木の体を翼が包み込み、耳元に近づいた。
ゲゲ郎は口元に手を抑え冷や汗をかきながら焦りの表情を浮かべていた。
『貴方が、この世の使命を果たし亡くなってしまった後、
俺にその後、有限の時間を共にすると』
水木「か、簡単に言えば…死んだ後の俺と共に生きるってことか？」
『そう。』
水木「……まぁ、死んだ後なら好きにしろよ」
『言いましたね？
俺との約束は忘れても、誤魔化しは効きませんよ』
水木「か、勝手にしろよ！
もしかしたら俺はものすごく長生きするかもしれねぇぞ？！それでもいいのか？！逆にお前は待てるのか？！」
『千年だろうが一万年だろうが待たせていただきます！
旦那様！言質！言質取りました！』
ゲゲ郎「な、んじゃと？」
『旦那様が悲しまないように、
ずっと仲良く水木さんと奥様と旦那様で暮らせるように！』
ゲゲ郎「じゃ、が…」
『私めが、なんとかいたします！
私めの体を差し出してでも、奥様方の幸せを、
幸せを守って見せます』
ゲゲ郎「……頼んだ」
『はい！』
嬉しそうに笑うと翼は水木の体から離れていった。
水木「…俺は、今とんでもない約束をしてしまったのか？」
ゲゲ郎「…そうじゃ、お主は鴉天狗に捕まってしもうたんじゃよ」
そんな2人の会話は聞こえていないのか、水木が使える武器を探しに2人のそばを離れていったA。
銃を使い撃ち放ち遠くに飛んで行った壁に刺さっている斧を引き抜こうと手を伸ばした。
水木「……まあ、それであいつが人間を殺さなければ、
いいや。」
ゲゲ郎「何故そこまでAの事を気にする？」
水木「……昔の俺を見てる気がする。
死に急ぐ、大切なもののために」
ゲゲ郎「……たしかに、言われればそうじゃな」
斧を手に持ち、戻ると2人が何か話していたのか、首を傾げながら水木に手に持っていた斧を手渡した。
水木「もうここは戦場じゃねぇしな。
死に急ぐ必要はもうない。
…行くぞ、この先に、いるんだよな」
ゲゲ郎「ああ、妻はこの先に」
『やっと、お会いできる』
奥様、
奥様。どうか、ご無事で。
何事もなく、ただただご無事のお姿を
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わーい - ひあのさん» 返信遅くなり誠に申し訳ありません。ありがとうございます！早く完結できるよう頑張ります！ (12月13日 8時) (
レス) id: caa96760da (このIDを非表示/違反報告)
ひあの(プロフ) - めっちゃめっちゃ面白いです！！更新楽しみにしています！！！！ (12月8日 7時) (レス) @page4 id: 426f9a3d0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わーい | 作成日時：2023年12月7日 8時
