茶の風 7 ページ8
「はは、どうすか?智の象徴とされる風の精であるシルフが知らなかった存在っていうのは。」
ショッピくんに煽られ、エーミールさんのムーンストーンの瞳に妖しげな光が灯る。
「そうですね。
それは、とても、」
一言一言丁寧に口にしながらゆらゆらとエーミールさんに近づかれる。
「あ、しくった。」
ショッピくんが呟く。
しくったって何を!?
と思うのと同時に
「興味を、引かれますね。」
強くはないが振り解けない程度の力で腕を掴まれる。
正気と狂気の間で揺れているのか、瞳の中の光が明滅する。その唇も薄く弧を描いていた。
『しくった』って変なスイッチ入れちゃったってこと…!?
「何Aに触ってんねんエミはげゴラァ!!」
直後、目の前から消えるエーミールさん。
華麗なドロップキックを決めるシャオくん。
「うわぁ!?すみません!ちょっと好奇心をそそられてしまっただけなんです…!!」
「俺やなくてAに謝れボケカスゥ!」
「ヒィィ!すみませんでした!!」
「か、構いませんよぉ…」
結構ボロクソに言っているシャオくんの勢いが凄くて尻込みしてしまう。
「は〜!凄いっすねぇ!あれ半分まだ寝てますよw」
「え、マジで?」
ショッピくんの指摘に、シャオくんを見やると確かにうつらうつらと船を漕ぎながら説教(?)してた。
はえー器用だなー
「あれ多分その印に触れられたことに反応して起きてるっぽい。」
「ああ、そういえば掴まれたの左手首だったわ。」
そういうことなのか。凄いな契約の印。私にとってはただの痣だけど。
「という訳で、しばらく経ったら収まると思うし、この転がってる人達どうにかしましょっか。」
「そうだね。部屋に移動…は私には難しいし、布団だけ掛けとこうか。」
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ウラシル@ひぃ(プロフ) - アルテアさん» コメントありがとうございます。喜んで頂けたようで何よりです。アルテアさんの満足いく姿になっていれば良いのですが。 (2019年6月22日 21時) (レス) id: a76b54135a (このIDを非表示/違反報告)
アルテア(プロフ) - ついにひとらんらんさんが!やったー!ありがとうございます! (2019年6月16日 14時) (レス) id: c628398586 (このIDを非表示/違反報告)
ウラシル@ひぃ(プロフ) - 倉の中の石さん» コメントありがとうございます。はい!頑張りますね! (2019年6月1日 20時) (レス) id: a76b54135a (このIDを非表示/違反報告)
倉の中の石 - すごく面白いです!更新頑張ってください!! (2019年5月28日 4時) (レス) id: 873805d7e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ウラシル@ひぃ | 作成日時:2019年5月26日 21時