イナズマイレブン～脅威の侵略者編～第7巻 (ページ16)

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（２９４）白恋中での特訓ページ16

円堂「今日から、吹雪と一緒に練習だ！今度こそエイリア学園に必ず勝つ！
そのためにも、今まで以上に特訓して、……！よっ！」

遅れて現れた吹雪に、円堂が挨拶する。

吹雪用のユニフォームを準備していたので、時間が少しかかったらしい。

紺子「わあぁっ、似合ってるよ、吹雪くん！」

雪野「カッコイイなぁ～！」

吹雪「ありがとう、みんな。これでボクも雷門イレブンの1人だ。この白恋中を絶対に守ってみせるからね」

円堂「その意気だ！」

吹雪「……で、どんな練習するの？」

円堂「白と赤でチームを2つに分けるんだ。それぞれ攻守を交代して、コンビネーションの練習をするんだよ」

吹雪「おもしろそうだね。いいよ！」

カヤ「なーマルちゃん。オレ達どうしたらいい？」

円堂「そうだなあ、キョウと皐月は塔子のチーム、空翼と葉月はオレ達のチーム、でどうだ？」

……コイツ、さりげなくあたしのこと同じチームに入れやがった。

カヤ「わかった。んじゃま、そゆことで、トコちゃんよろしくっ」

リク「オレも、キーパーがんばりますね」

塔子「おう！よろしくな、2人とも！」

水狂言は17番、皐月は19番のキーパーユニフォーム、葉月は18番のユニフォームに袖を通した。

葉月「よろしく、聖羅ちゃん」

聖羅「蓮。ベンチで吹雪のデータ取って」

蓮『了解』

葉月「聞いてないねえ」

＊

瞳子がホイッスルを吹くと共にボールを真上へ投げた。

リク「(吉良さん、バスケのジャンプボールじゃないんだから……)」

皐月が苦笑いしていると、風丸が鬼道からボールを奪って疾風ダッシュで回避した。

カヤ「おぉ～う。フゥちゃんいい動きじゃん」

水狂言が感心してるのもつかの間、吹雪が風丸の後ろを追った。

吹雪「風になろうよ」

風丸「！」

風丸を追い抜いた……と思ったら、前方からすれ違いざまにボールを掠め取った。

秋「す、すごい……。風丸くんをあんな簡単に……」

春奈「やっぱり吹雪さんは強力なストライカーというだけでなく、DFでも力を発揮するんですね！」

風丸「っ、スピードは、お前だけのものじゃない！」

一之瀬「吹雪！無理するな！」

鬼道「こっちに回せ！」

風丸が後ろからスライディングを仕掛ける。だが、吹雪は跳ぶと、また昨日みたいにマフラーを握った。

吹雪「行くよ」

そしてまたオレンジの、鋭い目になった。