イナズマイレブン～脅威の侵略者編～第7巻 (ページ15)

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（２９３）襲撃予告ページ15

円堂「マジン・ザ・ハンド！」

シュートを止めるのに手を突き出す、が。

ボールの軌道は上に逸れてゴールバーを越えた。

吹雪「チッ、あれでコースが変わったか……！」

円堂「2人とも、大丈夫か？」

壁山「はい、キャプテン……」

塔子「しっかしすごいな……。ディフェンス2人がかりでも、コースを外させるのが精一杯……」

円堂「……！」

鬼道「円堂。どんな強力なシュートもこの方法なら……！」

円堂「うん。エイリア学園を倒せるかも！」

新しい戦術のきっかけ、掴めたみたいだな。

そこに吉良サンが手を叩いて注目させる。

瞳子「はい、そこまで！」

心無しか、口がちょっとキツくなってっけどな……。

オレが苦笑いしてると、吹雪の目元が、また優しいものに変わった。

吹雪「ふぅ……」

円堂「スゴいぜ吹雪！あんなビリッビリ来るシュート！オレ感動した！」

吹雪「ボクもだよ。ボクのシュートに触れる事ができたのは、キミが初めてさ」

円堂「へへっ。吹雪、オレお前と一緒にサッカーやりたい！」

吹雪「ボクもさ！キミとなら……、キミ達となら、思いっきりサッカーをやれそうな気がするよ」

瞳子「吹雪君、正式にイナズマキャラバンへの参加を要請するわ。一緒に戦ってくれるわね？」

吹雪「うん。いいですよ」

瞳子「……雷門の新しいストライカー、誕生よ！」

吹雪「みんな、よろしくね」

＊

吹雪士郎が同行することになり、冷えた体を温めるために一度部室に移動した。

終わるギリギリまで「冷凍庫に入ってまだ10分状態」だった水狂言もすっかり地元にいるときと変わらない様子で、吹雪と談話していた。

春奈「これは……！た、大変です！これ見てください！」

パソコンでデータベースを作ってた音無が、ひとつの映像をみんなに見せた。

皆が集まってその画面を注視すると、動画の生中継に映ったジェミニストームだった。

足元に踏みしめている瓦礫と背景の雪景色を見る限り、ここから近い学校を壊した後のようだった。

画面に映るレーゼが口を開く。

レーゼ『白恋中の者達。お前達は我がエイリア学園に選ばれた。サッカーに応じよ』

円堂「レーゼ……」

レーゼ『断る事は出来無い。負ければ破壊が待っている。助かる道は勝利のみ』

そう言って画面がブラックアウトする。……襲撃予告、か。

吹雪「この白恋中に……」

円堂「エイリア学園が、やって来る……！」