イナズマイレブン～FF編～第2巻 (ページ47)

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（９５）読心術(？) ページ47

染岡「あんなヤツらに先制を許すとはな」

目金「だから言ったのです。油断は禁物だと」

こちらからのキックオフが始まり出すと、秋葉名戸イレブンは全員下がった。

円堂「アイツら、全員で守るつもりか！？」

染岡「そうはさせるかっ！」

スライディングを躱し、フェイントをかけながら染岡はDFラインを突破した。

漫画「いくぞ！五・里・霧・中ー！」

ポジション関係なしに3人が現れ、足をバタつかせて土煙を作り出した。染岡のシュートコースが完全に遮られる。

染岡「こんな目眩ましで、オレのシュートが止められるとでも思ってんのか！！くらえっ！ドラゴンクラッシュ！！」

ゴールの位置がわかっているため、染岡は戸惑いなくシュートをした。

土煙の中へとボールは吸い込まれるように真っ直ぐ飛んでいく。

聖悟「…………」

しかし土煙が晴れた途端、円堂たちが見たものは意外な結果だった。

角馬「染岡のシュート！だが惜しくもゴールを外れました！」

円堂「あれっ？」

染岡「確かにゴールの真ん中を狙ったはずなのに！」

豪炎寺「どうなっているんだ？」

他の選手もゴールを狙ってシュートを打ってみるが、ことごとくゴールの外側へとボールが転がっていた。

野部流「このまま逃げ切るぞ！」

線路「定刻通り、間もなく～、秋葉名戸学園の勝利～、勝利～」

宣戦布告された雷門中。豪炎寺は初めて、「自分の足が故障していなければ」と後悔するように奥歯を噛みしめた。

聖悟「試合に出たいって悔やんでも、今更どうにもなんねーから。アンタはじっとしてろ」

豪炎寺「……？何故俺の考えていたことがわかるんだ？」

豪炎寺の問いかけに聖悟は言葉が詰まり、目を逸らす様にフィールドへと視線を戻した。

それは言いかけた言葉を、今は言えない、と訴えている様であった。

目金「なぜあのゴールが土煙に包まれると、シュートがゴールから逸れてしまう……？」

再び舞い上がる土煙を見つめ、目金は少しの間考えた。

目金「……！ま、まさか！」

そして、ようやく勘付いた目金は土煙の中へと姿を眩ませた。

染岡「ムリやりにでもゴールをこじ開けてやる！ドラゴン──」

目金「シュートを打ってはいけません！！」

遮られた視界の先から聞こえる声が、染岡のシュートしようとして振り上げた足を止めさせる。

染岡「目金……？」

目金「見破ってしまいましたよ！シュートが決まらなかったワケは！」