イナズマイレブン～FF編～第2巻 (ページ41)

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（８９）活動日誌 No.4 ページ41

警報の鳴るデパート。すでにそこは全フロアが選挙済みだった。

「ボスぅ～、警察のヤツら、金の用意まだでしょうかねぇ？」

「まぁそう慌てるな。もし時間通りに用意できなくとも、このフロアにいる人質を1人ずつ殺していけばいいだけだ」

「脅せば脅すほど、がっぽり稼げそうですね、ボス」

フロアの中央に集められた、客や店員。

テロ組織のボスは、要求した金が来るまでの間、部下たちと暇つぶしをしている。

「〰︎〰︎〰︎〰︎ッ…」

「……ん、そこのデッカイ兄ちゃんよォ。何震えてんだ？」

人質の中に紛れている、1人だけ緑のフードパーカーを被った長身に部下が声をかける。

「ダメなんです、オレ。ここにいたらどうなることか……。ものすごく、『怖い事』が起こるんだって思ったら、震えちゃって」

「へぇ～？アンタ見たところ、ガタイ良いからケンカとか強そうなイメージあるんだが、人は見かけによらないってか？
見かけだけってのも、案外ラクそうじゃないみたいだなぁ？」

「あなた達も相当怖いですよ。テレビとかでしか見たことない悪党って感じで」

「そりゃま、俺達は本物の悪党だからなぁ？強そうなのは当たり前だろぉ？」

「それもそうですけど…あなた達よりも怖い人を、オレ、知ってますよ？
その人たちを倒せたら、“世界一の悪党”って名前が轟くかもしれません」

「ほぉ～？オレたちよりも強い、ねぇ。
それは何てヤツらなんだ？外国の有名なテロリスト集団か？」

「そうですねぇ……一言で云えば……」

・

・

リク「オレ達かもしれないですよ、オジサン？」

フードから覗き見える首筋の鷲に、テロリストたちは背筋が凍りついた。

商品の棚が次々と倒れだし始めた頃には、ゲームの電源が入れられる。