イナズマイレブン～FF編～第2巻 (ページ5)

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（５３）秘伝書、取得ページ5

……数分後。円堂たちが古びたノート一冊を片手に戻ってきた。

中を見てみるものの、どこが文頭なのかもわからない落書きのような字の羅列ばかりが並べられている。

染岡「暗号で書かれているのか？」

壁山「外国の文字ッスかねぇ？」

風丸「いや、おっそろしく汚い字だ」

少林寺「汚いんですか……」

壁山「誰も読めないんじゃ……」

無駄足だった、とブチ切れそうになった風丸と染岡。

円堂「すっげぇ、ゴットハンドの極意だって！」

「「読めるのかよ？！！」」

円堂「だって、じいちゃんの特訓ノート読んでるから。オレも最初、何書いてんのかよくわからなかったけどさ。少しずつ読めるようになったんだ！……あっ」

ヒョイッと円堂からノートを奪い、机の上で足を組んでページをめくった。

少林寺「……天空センパイ、普通にページめくってますけど読めてるんでしょうか？」

半田「まず俺達が読めないんだぜ？天空も読めるわけ……」

聖悟は淡々と読み進めていくと、あるページに目を止めた。

聖悟「……これは、どう」

円堂は聖悟の言われるがままに横から覗きこんでみると、「これだ！」というような顔をした。

風丸「何て書いてあるんだ？」

聖悟「イナズマ落とし。そう書かれている」

少林寺「イナズマ落とし！？」

壁山「カッコいいッス！」

円堂「てか、天空。じいちゃんの字、読めるのか？」

聖悟「や、フツーに読めるし」

「(何というハイスペックな……)」

円堂「いいか、読むぞ。
『1人がビョーンて跳ぶ。もう1人がその上でバーンとなって、クルッとなってズバーン。これぞ、イナズマ落としの極意』……えっ？」

読んでいる方も、それを聞いているみんなもだんだん意味がわからなくなってきた。

染岡「な、何だよそれ…」

壁山「ビョーンとかバーンとか、そんなんばっかじゃないッスか」

風丸「円堂、お前のじいさん、国語の成績良かったのか……？」

円堂「さぁ……？サッカー一筋の人だったらしいから……」

染岡「あんだけ騒いでビョーンにズバーンか……。もうちょっと書いてくれよ」

円堂「でもさ、じいちゃんはウソはつかないよ。ここには、本当にイナズマ落としの極意が書かれているんだ。後は特訓さえすればいいんだよ！」

風丸「どこから来るんだ？その自信」

豪炎寺「ビョーンと跳んで……？」