イナズマイレブン～FF編～第2巻 (ページ40)

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（８８）活動日誌 No.3 ページ40

リク「それにしてもココ、廃墟のわりには電気も来てるし、水道も使えるから不思議ですよね。
断水とかしておくのが普通なのに、なんかいろいろと都合が良すぎるというか……」

聖悟「ま、おかげで電気コンロが使えるんだがな。
昔はアパートか何かだったんだろ」

適当に話をしながら、聖悟は副食の煮物を箸で取った。

チトセ「しかし、皐月の言う事にも一理ある。去年、ただ雨宿りのために入って偶然見つけただけだからな、ココは」

カヤ「これも運命のイタズラってヤツ？」

リク「カヤさん、さすがにそのギャグは寒すぎです」

カヤ「おぉそうか、悪い」

聖悟「ここまで来るのは面倒だが、道が入り組んでいるから無闇に他人に見つからないで済むしな」

チトセ「ある意味ラッキーだったかもな。……ってショウ。口、付いてるぞ」

柊は席を立つと、口に付いた米粒を指ですくって取った。

カヤ「うわーっ。目の前に新婚夫婦が見えるぜー」

リク「棒読みっすねカヤさん……」

チトセ「…………」

聖悟「…………」

カヤ「……アレ無視？逆に反応なし？どっちなの？」

チトセ「キョウ……お前は……お前ってヤツは……」

聖悟「デリカシーに欠ける。女が寄ってこないワケだな」

カヤ「さらっと人が気にしてる事言うなよ！傷つくでしょーが！」

リク「そんな事より、もうそろそろ行く時間ですよ？」

カヤ「お前もたまに流すの酷いよな、そういう所」

聖悟「そろそろ行くとするか」

チトセ「そうだな。ご飯の残りはどうする？」

聖悟「ラップして冷蔵庫にでも入れとけ。戻って来て明日の朝にでも食べればいい」

カヤ「……やっぱり新婚夫婦の会話だコレ」

水狂言はそう呟き、赤のフードパーカーに袖を通した。