イナズマイレブン～FF編～第2巻 (ページ38)

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（８６）活動日誌 No.1 ページ38

聖悟たち4人の日々は、ほぼ毎日ワンパターンの繰り返しだ。

カヤ「おっ。やほー、ソラ！」

聖悟「……なに。まだ2人来てねーの」

カヤ「ちょっ、オレの挨拶は無視かよ。ひっでぇ……」

ソファに腰かけるこの赤毛、親がギャンブル関連のものを経営しているためか、掛けには自信がある。

カヤ「まあ、いいけどさ。それより見ろよソラ、コレ！」

そして何より切り返しが早い。

部活に寄らず、すっかりこの場所に来るのが聖悟にとって当たり前になってしまった。

制カバンを空きロッカーに詰め、ダイヤルで鍵を掛ける。

聖悟「……なにコレ」

あまり興味を示さない自分でもわかる。食材や電化製品、生活の実用品のまとまった景品の山が、ソファで囲まれたガラスのローテーブルに積まれていた。

カヤ「聞く？聞くか？」

聖悟「聞いてきたのアンタだし」

カヤ「実はさ～……久しぶりに賭博場行ってきたんだよ！すげぇだろコレ！
一獲千金して景品稼いだんだぜ？しばらくはココに住んでも食料持つよな！」

聖悟「住むって、本気でそれ言ってんの」

カヤ「え？だってオレ達、もう住んでるも同然だろ？
このメンバーになったのって、ソラと似たもの同士のヤツらばっかだし、お前とおんなじ、『孤独を味わった不思議なヤツら』のさ」

聖悟「もともと集まった元凶はコレのせいだろ」

身に付けている黒ジャージの襟に指をかけ、左胸部を晒して見せる。

そこに刻まれるは、黒い蛇の刺青のような紋章。

カヤ「……だよな。オレは左手の平にコウモリ。………何でだろうな？」

聖悟「僕の首を噛むクセがあるからだろ。たぶん吸血鬼」

カヤ「あ～、なるほど！」

聖悟「そこ納得いくワケ」