イナズマイレブン～FF編～第2巻 (ページ35)

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（８３）事件と暇潰しページ35

準決勝進出まで果たした聖悟たち。
だが、ひとつ問題が発生した。

円堂「えぇ！？ドクターストップ！？」

豪炎寺「すまない……。次の準決勝には出場できない」

下鶴とのボールの競り合いで落ちた時に足を故障させてしまったようで、医師からも治るまで試合には出てはいけないと釘を刺されているそうだ。

円堂「しょ……聖悟……？」

円堂の首が、ギギギと錆びたロボットのように頼る目を向けてくる。

聖悟「骨折は治せないから」

円堂「そんなあ〰︎〰︎〰︎っ！！」

豪炎寺「すまない……」

円堂「あ……あ……」

というわけで、豪炎寺はしばらく練習にも参加できなくなった。

＊

聖悟「……つーわけだ」

リク「えっ、それ大丈夫なんすか？！」

聖悟「あー……たぶん」

リク「たぶんって！こういう時だけ曖昧になるのやめてくださいよ～！」

聖悟「わぁーったから、肩揺らすな」

チトセ「にしても、まさか雷門があそこまで根強いとは……全くの予想外だ」

ソファに深く座ってクッキーをつまむ柊は、不本意そうに愚痴をこぼした。

『さて、次のニュースです。
先日起こった銀行強盗事件に、集団の1人である○○氏は無数の“黒い蛇”に襲われてケガをしたと述べております。

しかし目撃者の××さんは、
「中学生くらいの4人のフードパーカーを被った少年たちがその場所に乱入して、強盗たちを一網打尽にしていたのは見たが、蛇のようなものは一切見なかった」
とのことです。

警察は、この謎の少年たちは、先週起こった麻薬密売事件にも現れた者と同じで、何か関係があるかもしれない、と調査を進めております。続いて……』

リク「へぇ～。ラジオもテレビも、ハデな出し方しますね～」

チトセ「ま、俺たちにとってはただスリルを求めるだけの遊びでしかないがな」

リク「ははっ、それに関しては、オレも反対しないです」