イナズマイレブン～FF編～第2巻 (ページ28)

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（７６）変化ページ28

聖悟「(それ、どう考えても9番がフリーになるだろ。
相手の思うツボだってこと、なんで気付かないんだか)」

大部「迫！」

角馬「ここに9番、山岸が走りこんできていた！逆サイドに走りこんできた山岸がフリーだ！」

山岸がシュートを打った。それに反応した円堂は思い切り腕を伸ばして受け止める。

だが、それも読んでいたかのように、フィールドプレイヤーすべてをマークしていた。

聖悟「なんかさ、やっぱり動きが違うって……思ってんだろ……」

春奈「はい……！」

秋「うん、精密な機械が相手って感じね……」

聖悟「違う……相手の方じゃ、ねぇよ……」

眠いのを我慢しながら聖悟は反論する。

飲んでいたゼリー飲料がほとんど空だというのにも限らず、寝ボケているのか無意識にずっと啜っている。

聖悟「よく見ろ……ほら……」

フィールドプレイヤーたちが、マークからすぐに外れた。

聖悟の思った通り、雷門イレブン全員の動きが早くなっている。

円堂「行くぞ、風丸！」

角馬「さぁ、前半15分！先にゴールを決めるのはどっちだ？！」

杉森「来る、アタックパターン、α7！」

すぐさま速攻に移る雷門イレブン。御影専農もそれに対応した戦術を使う。

雷門による連続攻撃に、御影専農の杉森はその威力にしばしば抵抗感を感じさせた。

『守備変更。守備変更。危険度イエローより、レッドです』

イナズマ落としの威力がデータを上回り、杉森は次の段階の技で制御する行動に出た。

杉森「ロケットこぶし！」

角馬「これも止めた！スゴいぞ杉森！」

杉森「……不可解だ。シュミレーションではシュートポケットで対応できていた……。これは、センサーのトラブルか……？」